愛犬を屋外でかわいく撮ってみよう!
少しずつではありますが暑さも和らいできましたね。じりじりと照り付ける真夏の太陽の下では難しかった撮影もしやすくなってきました。今回は、ペットを飼っている方必見、屋外で犬をかわいく撮る方法をお教えしたいと思います!
ポートレートっぽく撮る
犬を撮るときも、ポートレートのセオリー通りにピントはカメラに近いほうの目に合わせます。AFエリアモードをカメラが自動でピントを合わせる「オートエリアAFモード」にしていると、カメラはカメラに近い物にピントを合わせたがるので犬の鼻にピントが合ってしまうことがあります。そうならないために、AFエリアモードの設定を「シングルポイントAFモード」にして、一点のフォーカスポイントを使って確実に目にピントを合わせるようにしましょう。
カメラを構える高さはなるべく低く、できるだけ犬の顔と同じ高さまで下がりましょう。そのほうが表情をはっきりと捉えることができます。
また、レンズは望遠側で絞りを開けて背景をボカすようにすると、主役である犬が浮き出るような立体感を出すことができます。背景を大きくボカすコツは、レンズの望遠端を使って、絞りを開放にして、なるべく犬に近付いて撮ります。その時に犬と背景の距離が遠いほど背景は大きくボケます。
走ってくるところを撮る
走っているところを撮るときは、犬よりも低い位置にカメラを構えると小さなジャンプもとても大きなジャンプに見えるので迫力が出ます。このときは「シングルポイントAFモード」でピントが合わせにくいようでしたら「ダイナミックAFモード」などの動きモノが得意なAFエリアモードに設定を変えましょう。フォーカスモードは置きピンをしないのであれば「コンティニュアスAFサーボ(AF-C)」が撮りやすいでしょう。
シャッターを切るのは走っている犬が一番高い地点にいるときにしましょう。ふわりと浮きあがって飛んでいるように見えます。このときは連写を使うよりも1枚1枚シャッターを押したほうがその瞬間を捉えやすいです。
真正面の顔を撮る
人間だと当たり前すぎる真正面の顔のアップも、鼻の長い犬だと逆に新鮮で面白い写真になります。このときもピントが鼻に合わないように、確実に目に合わせましょう。ピントを合わせる目は両目ともにカメラに並行でカメラからの距離に差がないのでどちらでもいいのですが、この場合は光が当たっている左目のほうが合わせやすいです。
レンズは広角側を使うと歪みが生じてしまうので、50mm前後の標準画角のレンズがおススメです。小型犬でもっと近寄って撮影したいときはマクロレンズを使うとストレスなく撮影できます。
仲良し同士で撮る
2頭以上で撮るときは、犬が見ている方向を合わせるようにしましょう。カメラのほうを見てもいいし、それ以外のところを見てもいいのですが、それぞれがあちこち違う方向を見ていると仲良しっぽくない、なんだか散漫な写真になってしまいます。
ピントは2頭がカメラから等距離にいれば1頭に合わせても両方に合いますので、前後にずれないように被写体とカメラの位置を調節しましょう。
足元と背景にも気を配る
外を走り回る犬を撮るときはその足元も構図に入ることが多いでしょう。その足元が綺麗な緑色の芝生やおしゃれなタイルなどならいいのですが、土やアスファルトなどで写真としてあまり美しくないときはなるべく構図に入らないようにして撮りましょう。
例えば、上から撮ると地面の割合はどうしても多くなってしまうので、低い位置から撮って空を入れたり、背景がカラフルな時は足元ぎりぎりで構図を切って上の空間を開けてもいいでしょう。