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大量の写真データはどうやって保存している? バックアップに対する悩みや不安は?

GANREF読者が光学ドライブ&光ディスクも取り入れてみた

撮影データを「どのように保存するか」というのは、写真愛好家にとって古くて新しい問題です。フィルムや紙焼き写真の保存では、色味を含めて長期間残すのは難しいものですが、最近はさらにデジタル写真の保管も気にしなければなりません。デジタル写真は、劣化には強いものの、いつ何時データが完全に消えてしまうか分からないという問題があります。

みなさんは、こうしたデジタル写真をどのようにバックアップしていますか? HDDやクラウドサービスもいいのですが、「HDDが壊れてデータを失った」「クラウドサービスが終了してしまった」……そんな悲劇に見舞われた人もいるのではないでしょうか。

そんな問題の解消に一役買いそうなのがM-DISCです。長期保存ができる光ディスクのなかでも「100年保存」という長期間の保存が可能。光ディスクなので持ち運びもしやすく、保管も容易。そこで今回は、読者のみなさんと同じ悩みを持つGANREF読者2名の方に、光学ドライブ&光ディスクを試してもらいました。

M-DISC対応のパイオニアの外付けBDドライブ「BDR-X13J-S」を利用

今回利用するのは、パイオニアの光学ドライブのフラッグシップモデルでM-DISCに対応する「BDR-X13J-S」。DVDの4.7GB、BDの1層(25GB)、2層(50GB)、3層(100GB)に対応。読み取り、書き込み品質を重視する「品質モード」、書き込み品質をさらに高める「BD-R最適倍速記録機能」など、書き込み品質を高める工夫がふんだんに盛り込まれており、画像を安心して記録できます。

BDR-X13J-Sの価格は34,800円

付属ソフトは映像編集のPowerDirector 16、Ultra HD Blu-ray対応のPowerDVD 14、バックアップツールPowerBackup 2.5、ライティングソフトPower2Go 11、画像管理MediaShow 6 LEなど、幅広いツールを同梱。バックアップだけならWindowsのエクスプローラーからドラッグ&ドロップで書き込めますが、付属ソフトで画像管理から高機能な書き込みまでをカバーしてくれます。

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写真を選別してM-DISCに保存

試用してもらい話を伺ったのは、内田貴治(ウッチーパパ)さんと廣島宗毅さん。GANREF読者として熱心な写真愛好家ですが、内田さんはファミリースナップをメインに、最近はストックフォト用の撮影をしているとのこと。廣島さんは風景写真に加えて、たまにドローンの空撮もして、近年は子どもが3人となり家族写真がメインになっているそうです。

内田さんはファミリースナップが中心とのこと

廣島さんも家族写真が中心ですがドローンの空撮もするとのこと

――普段の撮影枚数はどのぐらいですか?

内田さん:年間のカット数は5万カットぐらいだと思います。そのうち、実際に保存しているのは1/10ぐらいです。

廣島さん:カット数は把握していませんが、写真と動画で年間15~16GBくらいまでに抑えて保存しています。

――選別する画像はどのように選んでいますか?

内田さん:類似カットの場合は、悩んだら1枚目を残します。それ以外だと、ピントや露出が外れているものを省いて、撮影した枚数の1割ぐらいにしています。

廣島さん:ドローン空撮は趣味でやっているので気軽に消せますが、子どもの写真や動画は、ダメに見えても前後のつながりでいいようにも見えます。子どもの写真はなるべく選別しないで、JPEGオンリーで撮影して保存しています。RAWデータを見られるとも限りませんし。今は、妻のスマホの写真もバックアップしたいと考えています。クラウド保存でもいいのですが、スマホからの写真の移動をどうしようかと悩んでいます。

内田さんはデータ容量の肥大化を防ぐために、撮影後には必要な写真だけに絞り込んで9割は消去するそうです。類似写真で悩んだ場合は、これまでの経験上、最初の写真が良いことが多いのでご自身の直感を信じているとのこと。また、廣島さんは選別した画像は全部保存するスタイル。特に子どもの写真と動画の判断が難しく、連続写真で成立する写真もあるため選別せずにJPEGのみで保存しているそうです。将来子どもたちがRAWデータを見られないかもしれない、という考えもあります。

子どもたちの写真をなかなか消せないという廣島さんのような方も多いのではないでしょうか

【POINT】
写真愛好家によっても写真データの選別は人それぞれ。容量を考えながらのバックアップの選別も難しいし時間もかかる。

大量の写真のバックアップはどうしてる?

――写真の管理はどのようにしていますか?

内田さん:カメラのカードからPCのローカルドライブに保存して、そこから必要な写真だけに絞り込んでHDDに別途保存しています。必要最小限のものだけ残しています。また、スマートフォンで撮影した写真はGoogleフォトにバックアップしています。

廣島さん:選別したものを保存しています。コロナ禍で撮影機会が減ってデータ自体が減っていますが、スマホからのバックアップが増えています。保存しているのはNASと、PCのRAIDを組んで保管しています。

――バックアップはどのようにしていますか?

内田さん:250GBのドライブを2台使っていましたが、去年、1台がクラッシュして半分ぐらいの写真しか救出できずに数万カットを失いました。救出するのに約20万円かかるというので諦めました……。それからは2TBのポータブルHDDを用意して、同じデータを保管しています。一番古いCD-Rを最近確認したのですが、中身はまだ見られました。なので20年以上は保存できるようです。ただ、光学ドライブは速度と容量の問題で使わなくなりました。

2001~2007年まではCD-RやDVD-Rに100枚以上バックアップしていたそうです。その後は速度と容量の問題で使わなくなります

その後は2007~2021年まで外付けHDDにバックアップするように

2021年に大量のデータを失ってからはポータブルHDD2台にバックアップしています

撮影に加えて、最近は過去のフィルムや紙焼きをスキャンして保管したいと考えています。スキャンしてみると55年前の写真などもあり、こうした長期間の保管ができればと考えていたところで、M-DISCを候補にしたいと考えました。

祖父母や両親が残した大量のフィルム写真をデータ化しており、そのバックアップ先に悩んでいるとのこと

1965年前後に地方で撮影した写真とのこと

1970年に大阪万博で撮影

廣島さん:4ベイタイプのNASを使っていて、これが2台目になります。SDカードを落として壊してしまったことがありますが、幸運なことに写真データがなくなったことはありません。ただ、NASのHDDを差し替えて復旧したことはあって、自分が管理していればNASで長期保存は可能だと思うのですが、何らかのきっかけでHDDを管理できなくなったときのことを考えると悩みます。

子どもが3人いるので、その写真を残したいと考えています。A4縁なし印刷でファイル化はしていますが、それも限度がありますので、M-DISCのことを知って、2019年からちょこちょこ保存するようにしていました。

パイオニアの「BDR-X13J-S」は初めてですが、M-DISCは2019年から導入。それまではCD-Rの時代から光ディスクは一切使ったことはなかったそうです

M-DISCに画像を保存後、パッケージで判別できるようにプリントもしています

クラウド保存もありだとは思っていますし、最近のカメラはWi-Fiを搭載しているので、カメラ内で選別してメーカーのクラウドにアップロードしてからPCにダウンロードしています。外出先ではクラウドにバックアップしてからNASなどにもバックアップしています。

【POINT】
写真愛好家にとってはバックアップは避けて通れない。データを失うことはもう2度としたくない。そして大切な写真を後世に残したい、子どもたちに写真を残したい。そのためにより安心なバックアップ方法が欲しい。

大切な写真のバックアップにオススメのドライブはこちら

M-DISCの使い勝手は?

――M-DISCを使ってみていかがでしたか?

内田さん:実はこの企画で初めて知りました。地元の家電量販店へ行ったら購入できなかったのでもっと普及したらいいなと思います。また、容量が最大100GBというのはちょっと足りないので、128GB、256GB、512GB、欲を言えば1TBぐらいのM-DISCが出てくれると嬉しいです。

私はシステム屋なので、バックアップはオープンリールやMOの時代もありました。M-DISCは我慢できないスピードではありません。バックアップなので、バックグラウンドで記録しているので気にはしません。使用頻度も低いですし。

廣島さん:スピードはこんなものかなと思います。NASからM-DISCにデータを書き込んでいる最中に宅内のネットワークが停止してしまったのですが、再接続したら止まった場所から再開してくれて、書き込みエラーがなかったのは感心しました。

妻の写真までバックアップするとなると、100GBの容量は確かに少ないかもしれません。しかし、前述したように消せない動画も編集するなどすれば、現状では1年間単位だと保存する写真を選別すれば入るので、それで構わないとも実感しています。何よりもメンテナンスフリーで日本の気温や湿度に適用できるメディアはなかなかないのではないでしょうか。気軽に簡単に保存できるのは魅力だと思います。

廣島さんは1年間単位で写真を選別しているので、それほど100GBの容量に不満はないそうです。北海道在住ということもあり、気温や湿度に適用できる点も魅力とのこと

――M-DISCの使い勝手や今後の要望は?

内田さん:所有している外付けDVDドライブがBD-Rに対応していないので、読み込めないものがあります。今回お借りしたパイオニアの「BDR-X13J-S」がなくなると、読み込めなくなってしまうのが気がかりです。

ご自身の外付けHDDからM-DISCの書き込み、2001年に作成したCD-R(画像データ)などの入力もチェック。ただ、「BDR-X13J-S」がないとBD-Rが読み込めないのが気がかりとのこと

廣島さん:メディア1枚の単価が高いので、書き込みに失敗したときの落ち込みが大きいです。ほかは不満はありません。自分たちの孫用に写真を残したければ、ドライブ自体もそのまま残しておけばいいかなと思います。

将来的には、家電量販店などでM-DISCからのバックアップをしてくれるのではないでしょうか。そのため、保存や読み込みの環境はあまり心配していません。ただ、ケースがもうちょっと立派になると嬉しいかなあと思います(笑)。

今まではディスクケースにそのまま入れて保管していたのですが、そのままでは味気ないと思って、木製のパネルを購入して表面に写真を印刷。その中にケースごと入れて壁に飾ると面白いと思って、ひとまず1年1枚で8年分を保存して飾っています。

Windows標準の書き込みツールで気軽に書き込めました。付属ソフトも有名なツールでビジュアル的にも楽しく使えました。付属ソフトだと気軽に書き込み速度を選べて、心配性なので最高速ではなく2倍速とかで記録していました。

廣島さんのM-DISCに対する不満はケース。単価も高いのでケースも立派になって欲しいと言います。バックアップ後はM-DISCの中身が分かるようにプリントも

また、木製のパネルに写真を印刷してケースごと飾っています。インテリアとしてもいいですね

また、お二人とも日頃からPCを使っているなら、ビジュアルに従っていき直感的に使えると使い勝手に満足していました。

――大切な写真を配布用に使う可能性は?

廣島さん:これまでにブライダル写真を頼まれることが結構ありました。当初はプリントアウトしたり、DVDに保存したりしていました。BDを持っている人が多くはないので、M-DISCもDVDタイプなら十分保存できますし、プレゼント的に考えてもいいかもしれません。

子どもの幼稚園のお泊まり会で、写真撮影の機会があったのですが、他の子の写真もプリントアウトして園に渡しておいたら、それを受け取った保護者の方から凄い喜ばれました。データだけでなく、形のあるものというのが喜ばれたようです。1~2枚ならプリントアウトでもいいですが、複数枚になったらM-DISCでの配布はいいと思います。

内田さん:光ディスクを読めない人もいるかもしれないので、USBメモリーとM-DISCに焼いて配布できればいいかもしれません。

後世に残したいときに、クラウドだと自分が死んだときにアカウントが見られなくなってパーになってしまう危険性があります。やはりローカルにも残したいと考えています。

廣島さん:クラウドは運営会社の気持ちひとつでガラリと内容が変わるので、あまり当てにし過ぎてもダメで、うまく付き合いながら、一時的なデータ共有のイメージで使っています。

やはり知名度が課題だと思いますので、家族層にも知られる機会があれば需要があると思います。例えば、クラウドサービスのオプションとして、有料でM-DISCに書き込んで送ってきてくれるというサービスがあればおもしろいのかなと思います。

2019年からM-DISCをバックアップに活用してきた廣島さんは、新たなサービスにも期待しています

【POINT】
M-DISCを知らなかった。すでにコツコツ使い始めて来た。その二人に共通するのは「写真を残したい」という思い。M-DISCの単価が高いため大量には導入できないものの、現状のバックアップ体制を考えるとM-DISCはベストな方法。

M-DISC対応の信頼のドライブでバックアップしよう

バックアップではなく「写真を残す」M-DISC

お二人とも、画像を選別して、大切な写真を残したいという気持ちで画像データを管理していました。複数のバックアップ手段を用意していますが、長期間の保存性に悩みを抱えていることが共通しているようでした。

内田さんは、必要な写真を残しつつ、古い写真も新たにバックアップしたいということで、特に長期性にはこだわりがあるようでした。そのため、100年保存というM-DISCへの期待度は高いようでした。

廣島さんは、子どもの写真や動画が増えがちな悩みを抱えつつ、NASを使うなどのバックアップ体制を整えていて、自分がバックアップ管理ができなくなったときにサポート不要で長期保存できるという点に期待を寄せているようでした。

フルバックアップするのではなく、必要な、残したい写真を子どもや孫、そして後世に伝える。 バックアップというよりも「アルバム写真」のように、長期的に残す使い方ではM-DISCがオススメです。最近はドライブレスのPCも多いですが、外付けのドライブがあればそれも簡単です。みなさんもドライブ&M-DISCの組み合わせを選択肢に入れてはいかがでしょうか。

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