トピック
写真家の感性を呼び覚ますカメラ「EOS R6 Mark III」の魅力に沖昌之さんが迫る
The 6 Sense 第2回:猫島
- 提供:
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社
2025年12月23日 07:00
キヤノンからフルサイズの中級機「EOS R6 Mark III」が登場。約3,250万画素への高画素化に加え、バッファメモリーの増強により連写性能も大幅に強化された。今回、普段はEOS Rのフラッグシップ機「EOS R1」を愛用する猫写真家・沖昌之さんに、2つの猫島で新機種による撮り下ろしを行ってもらいました。素早く動き回るネコたちをどこまで写せるのか、EOS R6 Mark IIIの実力と魅力に迫ります。
猫写真家。1978年、兵庫県神戸市生まれ。2013年大みそかに初恋の猫「ぶさにゃん先輩。」に出会い、2014年の元旦から猫の撮影を開始。2017年刊行の写真集『必死すぎるネコ』(辰巳出版)は、『天才!志村どうぶつ園』『スッキリ』などのテレビ番組で紹介され話題に。キヤノンオープンギャラリー1(品川)で個展を開催。現在は『AERA』『猫びより』『デジタルカメラマガジン』で連載中。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2026年1月号』より転載・加筆したものです。
沖昌之流EOS R6 Mark IIIの猫撮影設定
シーン内の明るさを固定したいため、露出はマニュアルでシャッター速度を基準に決定している。EOS R1使用時は1/1,000秒としていたが、EOS R6 Mark IIIでは高画素化に伴う微細なブレを抑制するため、1/1,600秒を基準にしている。
色調に関してはキヤノンのオート設定が最も被写体になじむと判断し、ピクチャースタイルおよびホワイトバランスはオートを採用。AFは領域拡大AF(上下左右)にサーボAFを組み合わせ、ピントをカメラに委ねることで、猫の瞳への合焦率を上げている。
約3,250万画素の高画質! 猫の毛並みまで緻密に再現する描写力
猫の挙動は予測不可能な部分が多く、撮影後にトリミングして画角を整えることは日常的だ。特にローポジションからのノーファインダー撮影では水平の傾きが生じやすく、後処理で修正が必要となる場面も多い。その場の状況を入れて撮影したが、撮影後に猫だけを切り取りたいと思っても、画素数が少ないときは諦めることもあった。
だが、高画素機であればその制約から解放される。約3,250万画素のEOS R6 Mark IIIならば、大胆にトリミングしてもかなりの解像度が確保できるため、作品仕上げの自由度が飛躍的に向上した。
素早い動きも捉えて離さない! バッファメモリーの強化で速写性が向上
撮影時は常に、約40コマ/秒の「高速連続撮影+」を使っている。ジャンプや着地のシーン、小競り合いなど、猫の動きは速く目視では追いきれないことが多いが、そんなときにこの連写速度が頼りになる。
一方で、あくびのような動きの少ない場面でも、ぜひこの約40コマ/秒を試してみてほしい。ヒゲの広がりや口角の上がり方、歯の見え方が変化しているのがよく分かる。以前、約16コマ/秒のカメラを使っていた頃に比べ、約40コマ/秒にしてからは「知らなかったシーン」に出合う回数が格段に増えた。
目視で見落としていた瞬間が写っていると、「この表情が撮れるなら、次はこう狙ってみよう」と次の撮影への期待もふくらむ。そうした発見の楽しさがあるからこそ、猫の撮影において連写速度は速ければ速いほど良いと思っている。
EOS R6 Mark IIIではバッファメモリーが増強されてRAWで連続約150枚、約4秒間、途切れずに連写ができる。猫の一連の動作を写すには十分な時間だ。常に約40コマ/秒が使えて、まったくストレスなく撮影できる。
動物優先で猫を逃さない! 顔が見えていれば瞳にフォーカスする
朝から夕方、猫がねぐらに帰るまで1日中撮影したが、どんな光の状況でもピントを外すことなく粘り強く追い続けてくれた。日が落ちてからの暗所性能はEOS R1と比較すると少し譲ると感じる場面もあったが、それでも猫の目さえ見えていれば、AFフレームは吸い付くように瞳へ移動する。
「動物優先」の優秀さは本物で、画面内に猫がいるとカメラが認識すれば、まず外すことはない。ミラーレスにしてからピント精度が格段に上がったのは、間違いなくこの機能のおかげだ。特に今回は、猫が手前に向かってジャンプしてくる難しい動きでも、一切ピントを逃さず追従しきったのには正直驚かされた。
沖昌之が猫撮影でおすすめするRFレンズ
猫との距離が近くなる場面ではRF24-70mm F2.8 L IS USMの出番だ。猫の様子をうかがうようなときは、RF70-200mm F2.8 L IS USM Zを使う。光がない時間でも、F2.8の明るさがあれば粘り強く撮影ができる。
小型・軽量でEOS R1と遜色ないAF性能で猫のさまざまなシーンを確実に捉えられる
自分の失敗を機材のせいにしたくないため、常にキヤノンの最上位機種を選んできた。特にEOS R1の「動物優先」は革命的で、もうほかの機種には戻れないだろうと思っていたほどだ。しかし今回、EOS R6 Mark IIIを使ってみて驚いた。
EOS R1でしか撮れないと信じていた瞬間が、まったく同じように撮れてしまう。「あれ? これなら乗り換えても大丈夫なのでは?」と本気で思うほどの完成度だ。撮影中にAFの食いつきや連写のレスポンス、ささいな操作性に少しでも違和感があると、リズムが崩れて写真の質に直結する。だが、初めて使うこのカメラにはそれがまったくなかった。
「動物優先」はEOS R1と遜色なく、まるで猫撮影のために開発されたかのように粘り強く被写体を追い続ける。増強されたバッファメモリーにより連写が途切れないのも良い。常に「高速連写+」で撮影していたが、途中で連写速度が落ちることが一度もなかった。
そして何より、ボディサイズの小ささと軽さが最大の武器になる。気まぐれな猫を求めて1日中歩き回り、ときには地面にはいつくばる。片手でも扱える軽快さは、体力の消耗を抑え、最後まで粘り強くシャッターチャンスを待つことを可能にしてくれた。猫が撮りたいならば、今一番おすすめできるカメラだ。
EOS R6 Mark III発売記念キャンペーン開催中
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プレゼント内容
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