トピック

絵本のような美しい世界を表現するために、欠かせないフィルターシステム

H&Y REVORING Swiftシステム

※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年10月号』より転載・加筆したものです。

フィルターの組み合わせが自在…マグネット式の画期的なシステム

自分自身をモデルとして撮影する、セルフポートレート写真家として全国各地を飛び回っている。頭の中にある、絵本のような美しい世界を表現するために欠かせないのがREVORING Swiftシステムだ。H&Yのシステムはフィルターを自由に組み合わせて使えるため、撮影環境や思い描くイメージを現場で追い込んでいける。

さらにセルフポートレートの撮影には機材だけでなく、衣装やメイク道具など多くの荷物を1人で持って行く必要がある。構図、自分が立つ位置、ライティング、ポージングの調整も1人で行うため、1カットを撮るために数十分かかり、撮影の最中に天候が変わることも避けられない。

その点でもREVORING Swiftシステムは優れている。マグネットによって簡単に着脱できるドロップインフィルターと角形フィルターを併用することで、フィルターの交換時間を軽減して撮影にかける時間を増やし、天候が変わった場合でもすぐに対応できる。また、口径が異なるレンズに装着できるため、機材の量も減らせる。表現の可能性を広げ、フィルターの世界に革命を起こした画期的なシステムと言って過言ではないだろう。

REVORING Swiftシステム

革新的なREVORING Swiftシステム

撮影環境や作品イメージに合わせてBase、Bridge、Accessoryのそれぞれのカテゴリーに用意されたアイテムを、自由に組み合わせて使用できる革新的なマグネット式フィルターシステム。例えばGNDフィルターとCPLフィルターを重ね付けするなど、さまざまな組み合わせが可能なため、状況に応じた最適なフィルターワークが簡単に実現できる。

Base

REVORINGベースは絞り羽根のようになっており、ワンアクションで取り付け可能。ステップアップリングなしで口径が異なるレンズに装着できる。

Base

Bridge

BaseとAccessoryをつなぐ役目を果たす。ドロップインフィルターを装着するためのフィルターラックやブリッジリングがラインアップされている。

Bridge

Accessory

明暗差が大きい場面では角形フィルターホルダーを追加で装着する。ホルダーおよびGNDフィルターはマグネットで簡単に取り付けられる。

Accessory

GND+CPLで立体的に描く

空に露出を合わせると、岩や草木、そして衣装が黒つぶれしやすい状況だったため、GNDで空の明るさのみを減光。これによって作品を見た瞬間、空ではなく人物に目がいきやすくしている。

さらにCPLで反射を減らし、青空と山を美しく鮮やかに表現。周りの木々の太陽の反射によるギラつきを抑え、涼しげな情景を作っている。2枚のフィルターを組み合わせることによって、肉眼では見ることができない、非現実的な世界を立体的に浮かび上がらせた。

EOS R5/EF16-35mm F2.8L III USM/24mm/マニュアル露出(F6.3、1/200秒)/ISO 100/WB:5,200K/Balancer GND 1.2、CPLフィルター
フィルターなし

撮影で使用したアイテム

【BASE】
  • 67-82mm REVORING SWIFT マグネティック可変式アダプター:9,480円
  • 【Bridge】
    • Swiftマグネティックドロップインフィルターラック(RD100):9,480円
    • 【Accessory】
      • Swift マグネティック 100mmフィルターホルダー:8,380円
      • 【使用フィルター】
        • 100mm K-SeriesドロップインCPLフィルター:1万8,800円
        • 100x150mm K-Series バランサー GND16:2万6,980円

セルフポートレートに欠かせない軽量ソフトボックス

SMDV FlipBeauty20ビューティーディッシュ Softbox(50cm)
実勢価格:2万4,000円~2万6,000円前後

H&Y Filters Japanではセルフポートレートに欠かせないソフトボックス「SMDV FlipBeauty20ビューティーディッシュ Softbox(50cm)」も取り扱っている。

軽量でかさばらないため、今回のような登山にも気軽に持って行ける。ワンタッチで組み立て可能なので女性でも取り扱いやすい。

中に入っているビューティーディッシュが柔らかく美しい光を生み出してくれる
Rinaty

1998年宝塚市生まれ。セルフポートレート写真家。大阪を拠点として全国的に活動中。 2021年4月に独立。高専在学中に写真の世界に魅了され、独学で写真の技術を身につける。 その過程で自分自身をモデルとしてセルフポートレート写真を撮り始める。 SNSを中心に撮影の裏側および作品の発表を行い、話題になる。 NHK Eテレ「沼にハマって聞いてみた」、フジテレビ「めざまし8」等、多くのメディアに取り上げられている。