Leofoto FIELD REPORT 三脚のある美しい写真
超望遠レンズをスムーズに操作して野生動物を追う
前川貴行さんの超望遠レンズワークに欠かせない三脚&ジンバル雲台「LM-405C+PG-3」
- 提供:
- 株式会社ワイドトレード
2024年3月19日 07:00
日本国内から海外に至るまで幅広いフィールドで野生動物の撮影を続けている前川貴行さん。動物撮影では超望遠レンズの出番が多く、三脚と雲台は質量の大きいレンズを支えられる耐荷重性能と、臨機応変に動物を追いかけるためのスムーズな動作が求められる。そうしたニーズから選んだのはレオフォトの「LM-405C+PG-3」。屈強でありながらコンパクトになる三脚と最新のジンバル雲台がもたらす快適さを解説してもらった。
日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもそのフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組み、雑誌、写真集、写真展など、多くのメディアでその作品を発表している
※本企画は『デジタルカメラマガジン2024年4月号』より転載・加筆したものです。
ストレスフリーの動作で野生動物を追いかける
野生動物の撮影において三脚の使用率は高く、特に大きく重い超望遠レンズが活躍する場合では欠かせない。それはブレを止めるだけでなく、構図を安定させる大事な役目があるからだ。レンズは600mm F4レンズを基本とし、状況に合わせて800mmや1,200mmを使い分けているが、雲台は昔からジンバルタイプのものを愛用している。
それは上下左右の動きがスムーズでストレスがなく、被写体を追うのに抜群に使いやすいというのが理由だ。基本的にはネジを締めずにフリーでの撮影がほとんどだが、時には構図を固定してがっちり撮るときもある。どちらの使い方でもジンバルタイプであれば対応してくれる。
僕の最新の組み合わせはLM-405CとPG-3。ジンバル雲台PG-3の良い点は、超望遠レンズを余裕で載せられる25kgの耐荷重に対し、本体質量は1.2kgと軽量なことと、カーボン素材を多用しているため気温に関係なく手触りがとても柔らかいこと。見た目もスタイリッシュだ。可動部にゆるくテンションがかかっていて、動きに滑らかさをもたらしてくれる。ロック用のナットは大きくて操作しやすい上に、遊びが少なくしっかりと締まる。
また、野生動物の撮影は移動しながらが当たり前で、超望遠レンズやカメラを三脚に装着したまま肩に担いで歩いたりもする。その際、雲台を固定して担ぐが、しっかりとホールドしてくれる。プレート部がアルカスイス互換なので、手持ちのプレートがすべて使える点もありがたい。
三脚はカーボン製のLM-405Cだ。最大パイプ径が40mmと太くがっちりしているが2,450gと軽量で、耐荷重30kgと大いに頼りになる。全伸長1,656mmと十分な高さながら、収納時は530mmと短くコンパクトになるのは5段式のメリットだ。
一方で段数が多いと収納時に短くできるが、伸ばす行程が増えるので、普段は多少脚を伸ばした状態にしておき、海外取材でトランクケースに入れるときは最小にするなど、臨機応変に使っている。脚ロックは軽い締め付けでもしっかり締まるのが何よりうれしい。三脚はこの部分が最大のネックだと言えるが、LM-405Cは安心感抜群だ。
さらにハーフボール、センターポールなどのオプションが豊富なのも現場に合わせたセッティングができるので助かる。高価なセットではあるが、フィールドでの安心感には代えられない。