デジカメアイテム丼

シンプルな見た目の速写ストラップ

ブラックラピッド「CROSS SHOT」

 オリエンタルホビーが扱うブラックラピッドの速写ストラップを本誌で最初に紹介したのは2010年。あれから4年が経ち、そのバリエーションもかなり豊富になった。今回あらためて紹介したいのは、ラバー製のショルダーパッドを採用した最新モデル「CROSS SHOT」だ。

カラーは写真のオレンジのほか、ブラックを用意

 基本的な仕組みは従来のブラックラピッド製品と同様。斜め掛けしたストラップの上を三脚穴から逆さ吊りにしたカメラが抵抗なくスライドするため、腰の位置に落ち着けたカメラを素早く撮影体勢に持ってこられるのが特徴だ。写真を見ていただいたほうが分かりやすいだろう。

 CROSS SHOTの特徴は、新しいラバー製ショルダーパッドの採用にある。これまでのナイロンパッドのようにカラバリや小物ポケットなどの機能を持たないかわり、“漢らしさ”が抑えられたシンプルな見た目になった印象を受ける。

 ストラップ部分のカラバリが用意されたのも新しい。鮮やかなオレンジはカジュアルな印象を高める。価格も実売で税込5,940円とブラックラピッドでは手頃な位置づけだが、一見してコストを抑えたような印象は受けない。

ショルダーパッド(写真はブラック)

 ここ数年、カメラの多様化に合わせるかのように速写ストラップも種類が増えてきた。これを機に、自分にあったアイテムを再考してみるのも面白いだろう。

 まだ、カメラを三脚穴で吊り下げることに不安を感じる方は多いかもしれない。確かに、ネジが緩んで落下してしまう可能性が絶対にないとは言い切れない。ブラックラピッドにも、テザーキットという命綱のような製品が用意されている。

 しかし、こうした純正外の便利アイテムを使う際には、事故で他人に迷惑をかけないためにも、日頃の機材メンテナンスの大切さや、それを怠るリスクについて認識しておきたい。

カメラは腰のあたりに落ち着く。ストラップ上のロックで移動範囲を制限できる
こちらはストラップを短くし、体の横からカメラがはみ出ないようにしてみた例
背中側から見たところ。カメラを横にぶつける心配がない

本誌:鈴木誠