写真展

田中裕子写真展「グアテマラ、先住民に知る」

(オリンパスギャラリー東京)

© 田中 裕子

中米、グアテマラ共和国。国民の約半数をマヤ系の先住民が構成し、ウィピルと呼ばれる色彩豊かな民族衣装に代表される伝統文化が色濃く残る。1996年まで 36年間に及んだ内戦の後遺症、治安問題、人権侵害など、いまだ複雑で深刻な問題を抱える。

グアテマラの特徴ともされる先住民。その8割は深刻な貧困状態に生きる。国内における先住民族と非先住民族間の生活様式や水準の格差は著しく二極化、グアテマラはまるで一つの国の中に二つの異なる国を抱える国家、ともいわれる。

先住民のほとんどは教育や保健医療などを受ける機会を得られず、日々の食糧や飲料水の確保もままならない家庭も多い。

家族に経済的負担をかけまいと、自分の病気の治療よりも死を選んだ5人の子の父親ロドリゴ。家計を助けるため幼くして家族と離れ働くなか、感電事故により両手と右足の指の切断を余儀なくされた少女クリストバリーナ。家財道具をもたない家で、むき出しの土の床で眠る家族。

本展では、2011年より 1年半暮らしたグアテマラで撮影した写真の中から、過酷な生活環境や社会的不平等にあえぎながらも、それでも生き、泣き、笑い、伝統文化を継承しつづけるグアテマラ先住民の姿を展示する。

(写真展情報より)

  • オリンパスギャラリー東京
  • ・住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル1F
  • ・会期:2014年6月5日木曜日~2014年6月11日水曜日
  • ・時間:10時~18時(最終日15時まで)
  • ・休館:日曜日・祝日
  • ・入場:無料

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