写真展告知

安珠写真展:Just Daydreaming

ライカギャラリー東京(銀座)で11月5日から

(c)Anju

現実に臆することなく

幼子が窓の外を眺めるようにカメラのファインダーを覗けば

心の荒々しさも静まり この世の美しい断片が見えてくる

決められた価値ではなく無意識の領域

写真に混在する希望を1ミリでも見出したい

2020年、新型コロナウイルス感染症が流行し、世界は一変した。現実はフィクションを超え、本質で埋め尽くされた街は無人になり、既存の価値観が色褪せていく。頼れる政治もなく、根源的な自由の重圧が襲う。そこから逃れるには、自らどう生きるか『選択』をしていくしかない。写真を撮るにしても、なにを撮る、どこで撮る、いつ撮る、と『選択』の構築が続く。

『選択』に答えはなく、自分で『正解』にしていかなければならない。自粛する東京で、あらゆる雑音を排除し、心に従い『選択』したスナップ写真は内向的ではあるが、私自身が存在していた。「人間の運命は人間の手中にある」という、サルトルの言葉が浮かぶ。

写真家 安珠

写真展情報

(c)Anju

会場

ライカギャラリー東京
東京都中央区銀座6-4-1 ライカ銀座店2階

開催期間

2020年11月5日(木)~2021年2月7日(日)

開催時間

11時00分~19時00分

休廊

月曜日

作者プロフィール

東京都出身。ジバンシーに専属モデルとしてスカウトされ渡仏。
世界各国の雑誌やパリコレなどで活躍し、ピーター・リンドバーグ、オリビエーロ・トスカーニなど多くのフォトグラファーに愛され、写真家に転身し帰国。90年代から、広告、雑誌連載、講演、ビジュアルプランから映像監督まで幅広く活躍。物語を紡ぐ独特の作品には、少年少女の世界「ビューティフルトゥモロウ」、平安京をテーマにした「Invisible Kyoto -目に見えぬ平安京-」など、長期に渡り制作している。子どもたちに写真を読み解く授業や東日本大震災後に子どもたちの夢を取材するプロジェクト「Dream Linking★千年忘れない」を開催。
日本写真家協会会員、日本写真協会会員、 全日本写真連盟役員