写真展告知

原啓義写真展:そこに生きる

「そこ」とは我々のすぐそば、指示代名詞の「そこ」。

「そこ」とは地面のすぐ上、大都会の「底(そこ)」。

「そこ」とは都心の動物階層の最下層、底辺の意。

舞台は東京都心の繁華街。

被写体はそこに棲むネズミたち。

嫌われ者であるネズミたちを正面から見つめ

彼らの目線に降り、その生き様を撮ってみたいと思った。

都心のネズミは物理的にも地位的にも最下層にいる。

人も鳥も相手が自分より格下だと思えば容赦なく攻撃する。

ネズミにとって周囲は脅威ばかり。

天敵の目を掠め、泥をすすり、地を這って生きる。

そこで生きたいから、そこに生まれたのではない。

そこに生まれたから、そこで生きるしかないのだ。

蔑まれ虐げられ、それでもなお生きねばならない。

ネズミたちを真正面から捉えてみると、誰も見たことのない彼らの姿が写っていた。

(原啓義)

写真展情報

銀座ニコンサロン

開催期間

2019年6月12日(水)~6月25日(火)

開催時間

10時30分~18時30分(最終日は15時00分まで)

所在地

東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1・2階

休館

日曜日

大阪ニコンサロン

開催期間

7月4日(木)~7月17日(水)

開催時間

10時30分~18時30分(最終日は15時00分まで)

所在地

大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階

休館

日曜日

作者プロフィール

1970年生まれ
2017年 個展「ちかくてとおいけもの」(銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)