フェーズワン、8,000万画素デジタルバック「IQ180」など発表
フェーズワン(Phase One)は24日、8,000万画素のCCDセンサーを搭載したデジタルバック「IQ」シリーズを発表した。フェーズワン初の8,000万画素級デジタルバックとなる。
8,000万画素の「IQ180」、6,050万画素の「IQ160」、4,000万画素の「IQ140」をラインナップする。価格は1万6,690ユーロ(2万1,990ドル)から。IQ180は4月末、IQ160およびIQ140は5月末の出荷をそれぞれ予定している。国内での発売は未定。
IQ180 | IQ160 |
IQ140 |
中判カメラやビューカメラに装着して使用するデジタルバック。マルチタッチ対応液晶モニターの採用も、フェーズワン製デジタルバックとして初めて。液晶モニターのサイズは3.2型。解像度は115万ドット。アスペクト比は4:3。
新機能として、合焦部位を色付きで表示することで、フォーカスや被写界深度を確認できる「フォーカスマスク」機能を搭載した。同機能はフェーズワンのRAW現像ソフト「Capture One 5」以降に搭載している機能。カメラ単体で同機能を利用できる。
ハード面では、デジタルバックとして初めてUSB3.0に対応。Firewire 800の接続にも対応することで、パソコンとカメラを接続したテザー撮影がより高速に行なえるとしている。
このほか、フェーズワンの中判カメラ「645DF」で使用した場合に、電源のON/OFFを645DFから行なえるようになった。従来は、カメラとは別にデジタルバックの電源を操作する必要があった。
また、タッチした部分をズームできる「インスタントズーム」も装備した。タッチによる操作としては、ヒストグラムやハイライト警告表示のフルスクリーン化が行なえる。
IQ180、IQ160、IQ140の主な相違点は撮像素子。いずれもセンサーはCCD。
IQ180は、最大記録解像度10,328×7,760ピクセル。センサーサイズは53.7×40.4mm。ピクセルサイズは5.2×5.2μ。
IQ160は、最大記録解像度8,984×6,732ピクセル。センサーサイズは53.9×40.4mm。ピクセルサイズは6×6μ。
IQ140は、最大記録解像度7,320×5,484ピクセル。センサーサイズは43.9×32.9mm。ピクセルサイズは6×6μ。
そのほかの主な仕様は共通。画素混合機能「Sensor+」を従来機種に引き続き備える。感度はISO50~800(Sensor+時は200~3200)。色深度は16bit。キャプチャーレートは1.5秒/コマ。
対応カメラはフェーズワン645DF、マミヤ645DF、ハッセルブラッドH1、コンタックス645AFなど。
本体サイズはいずれも153×128×184mm。重量は1,030g。
645DFにIQ180を装着したところ |
2011/1/26 12:10