JCII、「日本の歴史的カメラ2010」5機種を発表

~645D、NEX-5、α55など

 日本カメラ財団(JCII)が主催する歴史的カメラ審査員会は2010年12月20日、「日本の歴史的カメラ2010」を発表した。

 日本におけるカメラ発展の歴史を世にとどめるために、日本カメラ財団が1969年より毎年選定しているもの。2010年に国内で発売された銀塩カメラ、デジタルカメラの新製品の中から、「技術史的に意義のある日本最初の試みがされている」、「市場において特に人気を博する」などの観点から選定した。8名からなる歴史的カメラ審査委員が選考に当たった。

 歴史的カメラ審査委員は次の通り。森山眞弓氏(委員長、日本カメラ財団)、市川泰憲氏(写真技術研究家)、河田一規氏(カメラ評論家)、河野和典氏(「写真年鑑」編集長)、那和秀峻氏(カメラ評論家)、平山真人氏(写真機家)、堀瑞穂氏(カメラ評論家)、山本晃氏(東京工芸大学)。

 選ばれたカメラは以下の通り(発売日順)。

LUMIX DMC-TZ10NEX-5
645DFinePix Z800EXR
α55
メーカーモデル選定理由
パナソニックLUMIX DMC-TZ10GPS機能を利用して海外でも自動で現地名や現地時間などが記録可能なデジタルカメラ。
ソニーNEX-5APS-CサイズのCMOSセンサーを使用した小型、軽量のレンズ交換式デジタルカメラ。
ペンタックス645D中判としては普及価格のデジタル一眼レフカメラ。
富士フイルムFinePix Z800EXR撮像素子上に位相差AFセンサーを組み込み、ライブビュー中でも位相差検出AFが可能なデジタルカメラ。
ソニーα55透過ミラーを採用し、常に位相差検出AFセンサーを作動させることにより、AFの高速化や最高毎秒10コマの高速連写を可能とした、EVF固定式APS-Cサイズのレンズ交換式デジタルカメラ。



(本誌:武石修)

2011/1/25 17:10