エグゼモード、韓国での「ヤシカ」ブランド使用権を取得


 エグゼモード株式会社は19日、韓国でのYASHICA(ヤシカ)ブランドの使用権を取得したと発表した。第1弾として、デジタルカメラ「ヤシカEZ Digital F1027L」を発売。6月以降にはヤシカブランドのカムコーダーなどを販売する予定。

エグゼモードがヤシカブランドの製品として初めて韓国で発売する「EZ Digital F1027L」

 ヤシカは、1950年代に二眼レフカメラからスタートした国内老舗カメラメーカー、八洲精機から出発したカメラブランド。二眼レフブームが去った後も生き残り、ニッカカメラを吸収後の製品としては、世界初の35mm電子シャッターEEカメラ「ヤシカエレクトロ35」などが良く知られる。

 1974年にはカールツァイスと提携。国産技術でコンタックスブランドの一眼レフカメラを世に出し、評価を得た。しかし1983年の京セラとの吸収合併後、ヤシカのブランド名は海外のみでの展開となる。その後の京セラのカメラ事業撤退に関連し、ヤシカの商標権はJNC社に移っていた。

 エグゼモードは2008年9月にヤシカのブランドライセンスを保有する香港JNCデイタム・テック・インターナショナル社から、日本での独占的使用権を認められた。加えて今回、韓国での使用権も得て、約880店舗の販売ルートを持つK’ WON Internationalと販売代理店契約を結んだ。

 韓国で発売するEZ Digital F1027Lは、1,000万画素CCD、光学3倍ズームレンズ、2.7型液晶モニターなどを備えるコンパクトデジタルカメラ。

 6月以降に販売予定のカムコーダーには、インターネットに接続したパソコンにつなぐことで、SDメモリーカード内のデータをインターネットからアクセス可能にするソフト「ServerMan mini」が付属した専用のSDメモリーカードをバンドルする。容量は2GB。




(本誌:折本幸治)

2010/4/19 16:52