キヤノン、FAX搭載インクジェット複合機「MX870」など

　キヤノンは、FAX機能などを搭載したインクジェット複合機を2月下旬に発売する。価格はいずれもオープンプライス。

MX870	MX350

　共通の新機能として、スキャンした文章をより見やすくするという「自動文書補正機能」を搭載。色情報や輝度分布図の起伏情報から領域推定を行ない、文字と画像領域を判定する。文字に対しては判読性を向上する処理や下地除去処理を行ない、画像にはドットの平滑化や階調性保持を行なうという。

　操作パネルのボタンを役割ごとにグルーピングし、モードボタンで選択した機能に関連するボタンが光るなど、視認性と操作性を向上したという。

　FAX機能は引き続きスーパーG3に対応。新たにFAX画像のメモリーカード保存や、PCからアドレス情報などの編集が行なえるようになった。

　コピー機能は2in1または4in1のレイアウトで両面コピーが可能になった。

　カードスロットはCF、Microdrive、SDHC/SDメモリーカード、MMC、メモリースティック、メモリースティックデュオ、xDピクチャーカードなどに対応。USBメモリーも利用できる。

■PIXUS MX870

　5色独立インクタンクを採用する多機能モデル。「PIXUS MX860」の後継機種。直販価格は2万9,980円。

　プリント解像度は9,600×2,400dpi。スキャナー部は2,400dpiのCIS。

　自動両面スキャンとコピーに対応するADFを搭載。前面給紙カセットや自動両面プリントなどにも対応する。前面に2.5型カラー液晶モニターを搭載した。

　本体サイズは491×437×226mm（幅×奥行き×高さ）、重量は約11.8kg。

新レイアウトになった操作パネル	前面給紙カセットに対応

■PIXUS MX350

　顔料ブラックと3色一体型の染料インクを採用するコンパクトな多機能モデル。直販価格は1万9,980円。

　プリント解像度は4,800×1,200dpi、スキャナー部は1,200dpiのCIS。同時発表のPIXUS MX870との機能面での主な違いは、自動両面プリントや前面給紙カセットに非対応な点など。2.5型のカラー液晶モニターを前面に備える。

　本体サイズは458×415×198mm（幅×奥行き×高さ）、重量は約8.8kg。

ADFは最大30枚の積載が可能	カードダイレクトを利用可能