DNPフォトルシオ、「ハイエンド・デジタルバック・フェア'09」を開催

会場の様子

　DNPフォトルシオは23日、デジタルバック体験イベント「ハイエンド・デジタルバック・フェア'09」を東京・五反田で開催した。

　同社が国内総代理店を務めるフェーズワンやリーフのデジタルバックを装着した中判カメラを試せるほか、29日発売予定のRAW現像ソフト「Capture One 5」の新機能説明会も兼ねたイベント。

　会場にはPCとスタジオ用の大型ストロボが設置され、フェーズワン「P65+」やリーフ「Aptus II」などのデジタルバックを装着した中判カメラでPCとの連結撮影などを試すことができた。また、イベント協賛メーカーとして、アガイ商事、プロフォト、マミヤ・デジタル・イメージング、ナナオ、共同写真要品、セコニック、テイク、インプレスジャパン、玄光社が製品展示ブースを構えていた。

デジタルバック専用の中判カメラ「645DF」	PCとの連結撮影を試すことができた

マミヤ・デジタル・イメージングは中判カメラ「マミヤ645DF」を初めて展示	デジタルバック「Mシリーズ」も使用できる状態で展示していた

■「Capture One 5」の新機能を説明

　Capture One 5の主な新機能としては、写真の中でピントの合っている部分を着色して表示する「フォーカスマスク」、写真の光量ムラを均一にする「フォームライトツール」、写りこんだゴミを除去する「スポット除去」、RGBトーンカーブのチャンネル別調整などを紹介していた。Capture One 5ではこのほかにも、スキントーン調整や著作権透かし機能を新機能として備えるほか、フォーカスウィンドウの分離、ビネット補正の形状変更、3台までの複数モニター使用などが可能となっている。

　上記の新機能のうち、フォーカスマスクについてはRAWのみで使用可能とのこと。

　なおCapture One 5は、従来と同じく「Capture One 5 Pro」と「Capture One 5」をラインナップ。価格は、Capture One 5 Proが4万9,800円、Capture One 5が1万2,800円。

Capture One 5は29日にダウンロード販売が開始されるという	Capture One 5新機能概要

ピントの合っている部分を分かりやすくすることで、より厳密なピント確認が可能になるという	同じ照明条件であらかじめ撮影した画像を分析して、撮影画像と明るさを合わせるフォームライトツール。複写などでの活用を見込む

RGBそれぞれのトーンカーブを個別に調整できる	フォーカスしたウィンドウを分離可能。複数モニター環境での使用を意識した新要素となっている

画像読み込み時の画質も向上。写真は4倍に拡大したところの比較	ビネットツールではクロッピングへの対応や楕円形の選択が可能になった

スキントーン調整のプリセット	著作権透かし機能

■「645DF」の発売時期と価格が決定

　9月発表のデジタルバック専用中判カメラ「645DF」や、10月から取扱いを開始したリーフ社製デジタルバックも紹介。645DFの発売時期は11月中旬と発表した。価格は75万6,000円。

　645DFは、デジタルバックの装着に最適化したことにより、シャッタータイムラグやシャッター間隔が短縮。フォーカス速度が30%高速化し、従来機種よりも全体的に軽快な動作をするようになったという。

645DFの概要	レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの切り替えが可能

シュナイダークロイツナッハ製レンズ3本の発売時期も発表した	カメラとレンズのセット販売も行なう

ボディ、レンズ、デジタルバックのセット販売キャンペーンを実施

　さらに、モードスイッチの切り替えにより、レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの切り替えが可能。P64+とP40+を装着した場合には1/1,600秒までのストロボ同調速度を実現する。

　このほか、645DFと同時発表されたシュナイダークロイツナッハ製交換レンズ3本の発売時期も発表した。それぞれの発売時期は、80mm F2.8が11月、55mm F2.8と110mm F2.8が12月。

　また、11月の発売に先駆けて、645DF、レンズ、デジタルバックをセットにして販売するキャンペーンの実施も予告した。

DNPフォトルシオが10月から取扱いを始めたリーフの「Aptus II」シリーズ	ナナオはハイエンドモデル「CG243W」を展示

ジェネレーターや大型ストロボを展示していたプロフォトのブース	アガイ商会はブロンカラーの製品を展示していた

単体露出計を展示していたセコニック	テイクは、色見台に配置した印刷物とモニターのカラーマッチングを行なえるシステム「colorCommunicator2」を展示した

インプレスジャパンはデジタルカメラマガジンやムックなどを会場特価で販売	玄光社も雑誌や書籍を割引価格で販売していた