エグゼモード、フリービットの完全子会社に


 フリービット株式会社は29日、エグゼモード株式会社の全株式をKFE JAPAN株式会社から取得し、9月30日付で完全子会社化すると発表した。

 フリービットはISP向けのネットワークサービス事業などに携わる企業。コンシューマー分野では、iPhoneなどをサーバー化した「ServersMan」シリーズでも知られる。

 エグゼモードは、2007年10月にKFEのデジタル商品事業部門から親切分割により設立。デジタルカメラなどの製造・販売を行ない、2008年10月からはYASHICA(ヤシカ)ブランド製品も手がけている。

 今後はエグゼモードの事業のうち、OEM/ODM/EMS事業を強化した上で、フリービットのネットワーク設計および運用、課金、サポートまでを垂直統合することで、「Ubiquitous CE Maker's Maker」事業を展開するとした。Maker's Maker事業のターゲットは大手量販店によるプライベートブランドであり、Maker's Maker事業をXaaS事業の一環として位置づけている。

 また、フリービットとエグゼモードは共同で、「Ubiquitous CEプラットフォーム」の開発を29日に発表した。同プラットフォームにおいて、ServerManの技術とともに、Googleが提供するAndroid OSとを採用するとアナウンスした。エグゼモードはハードウェア設計・製造を担当し、製品を年末までに発売する予定。

 フリービットとエグゼモードの協業はすでに始まっており、フリービットがネットワーク接続用ソフトウエアを開発し、エグゼモードがハードウエアを設計・製造したウェブカムコーダー「ServersMan Scooop by EXEMODE」は、発売予約開始から2週間ほどで初期生産分2,000台を完売したという。

(本誌:折本幸治)

2009/9/29 19:39