パナソニック、HDRイメージに対応した「LUMIX DMC-FX60」

~手ブレ補正効果とAF速度が従来比2倍に

 パナソニックは、スタイリッシュコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-FX60」を8月21日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万8,000円前後の見込み。カラーはノーブルバイオレット、ラベンダーブルー、リュクスゴールド、プレシャスシルバー、カクテルピンク、エクストラブラックを用意する。なお、エクストラブラックは直販サイト「LUMIX CLUB」でのみ販売する。

ノーブルバイオレットラベンダーブルー
リュクスゴールドプレシャスシルバー
カクテルピンクエクストラブラック(LUMIX CLUB限定)

 2009年1月に発売した「LUMIX DMC-FX40」の後継モデル。従来比2倍の効果を実現した新手ブレ補正機構「POWER O.I.S」を搭載したほか、AF速度をこれまでの2倍に引き上げた。詳細は「パナソニック、『LUMIX』2009秋モデル4機種を発表」を参照されたい。

 DMC-FX60には、同社で初めてとなる新シーンモード「ハイダイナミックモード」を搭載した。ハイダイナミックモードは、明暗差のある1枚の画像で、ハイライト部を適正に露光することで白トビを防ぎ、暗部には「暗部補正」を強めにかけることで黒ツブレを軽減した写真を得られる機能。人間の見た目に近い画像になり、逆光の風景や夜景などに適するという。ハイダイナミックモードは通常の「スタンダード」のほか、効果を強めにする「アート」とモノクロになる「B&W」を選択できる。

ノーブルバイオレットノーブルバイオレット
ラベンダーブルーラベンダーブルー

 従来から採用している個人認識機能も進化した。これまで認識に対応するのは1人までだったが、新たに3人を同時認識し液晶モニターに名前を表示可能になった。加えて、縦位置時に名前の表示が自動回転し、正しい位置で読めるようになった。登録時は、新たに1人につき3枚までの写真を登録可能になった。例として、笑顔(表情)、横顔(顔の向き)、暗い場所(環境)での顔をそれぞれ登録することで、個人の認識率が大幅に向上するという。

 また、オート撮影機能「おまかせiA」では夜景を自動で判別可能になった。ストロボのON、OFFやシャッター速度などを最適に設定する。

 撮像素子は、1/2.33型有効1,210万画素を引き継いだ。最大記録解像度は4,000×3,000ピクセル。感度はISO80~1600。高感度モードではISO6400まで増感できる。最大1,280×720ピクセル、30fpsのHD動画も撮影可能。記録形式はMotion JPEG。

 レンズは35mm判換算の焦点距離25~125mm、F2.8~5.9で、5倍ズームのLEICA Vario-Elmaritとなっている。新たに、最薄部が0.3mmと世界最薄になる超薄肉凹メニスカス非球面レンズを最前面に採用し、ボディの薄型化を図った。これまで加工が困難とされていたが、同社が初めて量産化に成功した。なお、従来は最薄部が1mmだった。これにより、DMC-FX40では液晶モニター部分がボディから突出していたが、DMC-FX60ではフラットになっている。最短撮影距離は広角端で50cm、望遠端で100cm。マクロ時は広角端で最短3cmの撮影が可能。

リュクスゴールドリュクスゴールド
プレシャスシルバープレシャスシルバー
カクテルピンクカクテルピンク

 液晶モニターは、DMC-FX40の2.5型から2.7型の23万ドットTFTになった。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは40MB。電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠の撮影可能枚数は約360枚。

 本体サイズは、97.2×54.1×19.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は126g(本体のみ)、147g(バッテリーとメモリーカードを含む)。

※記事初出時、レンズの明るさを「F2.8-6.3」と記載しておりましたが、正しくは「F2.8-5.9」になります。



(本誌:武石修)

2009/7/28 16:06