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YASHICAが“アナログ風デジタルカメラ”を国内先行販売。往年のフィルムを再現した描写も
2025年8月28日 14:50
株式会社ヤシカジャパンは8月28日(水)、フィルムシミュレーション機能を内蔵したレンズ一体型デジタルカメラ「YASHICA FX-Dシリーズ」の国内先行予約販売を応援購入サイト「Makuake」で開始した。販売期間は10月10日(金)午後10時まで。
往年の名機「YASHICA FX-3」へのデジタルオマージュとして開発。「Film Experience in Digital」の頭文字を冠し、フィルムカメラの操作感とデジタルの利便性を融合させた新世代カメラと位置付けている。2025年にKickstarterで約1億円の支援を獲得。日本での正規ルートによる販売は今回が初という。
ラインアップは3モデル。エントリーモデルの「FX-D 100」は3倍光学ズーム機能を搭載。中位の「FX-D 300」は5,000万画素センサーと3軸光学手ぶれ補正機能を備え、最上位の「FX-D S300」はEVF(電子ビューファインダー)を搭載する。
往年のYASHICAフィルムを再現した6種類の「フィルムシミュレーションモード」を搭載。採用したのはRuby 60s、Sapphire 70s、Golden 80s、YASHICA 400、B&W 400、MONO 400の6種類で、時代ごとの特色ある表現が可能という。粒子や彩度を微調整してカスタムプリセットとして保存できる。
カメラ本体には「フィルム巻き上げレバー」を搭載。1枚撮影するごとにレバーを操作することで、撮影の間に意識的な「間」を生み出し、被写体とじっくり向き合う体験を提供するという。
全モデルに180°回転可能なバリアングル液晶を装備し、自撮りや動画撮影にも対応する。専用アプリ「YASHICA App」とBluetooth連携することで、撮影した写真を手軽にシェアできる。
YASHICAは時計部品メーカーとして創業後、カメラ分野に進出し、1960年代には「YASHICA Electro 35」などを世に送り出した。2017年にはフィルムに似た形状のモジュール「digiFilm」をカメラにセットして利用するデジタルトイカメラ「YASHICA Y35 DigiFilm」を発売している。
YASHICA FX-D 100
- イメージセンサー:1/1.56型CMOS
- 有効画素数:13MP
- 焦点距離:25~76mm(35mm判換算)
- 絞り:F1.6~2.8
- シャッター速度:1/8,000〜1秒
- ISO感度:100-3200
- 動画:4K(30fps)、2.7K(60fps/30fps)、1,080p(60fps/30fps)、720p(60fps/30fps)
- 背面ディスプレイ:2.8型(4:3比率)
- 価格:5万9,800円
YASHICA FX-D 300
- イメージセンサー:1/1.56型CMOS
- 有効画素数:50MP
- レンズ:24mm(35mm判換算)
- 絞り:F1.8
- シャッター速度:1/8,000〜7秒
- ISO感度:100-3200
- 動画:4K(30fps)、2.7K(60fps/30fps)、1,080p(120fps/60fps/30fps)、720p(120fps/60fps/30fps)
- 背面ディスプレイ:2.8型(4:3比率)
- 価格:7万9,800円