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コンパクトデジカメの平均価格が上昇に転じる

ジーエフケーマーケティングサービスジャパン調査より

 ジーエフケーマーケティングサービスジャパンは10月31日、コンパクトデジタルカメラの販売動向を発表した。中、大型センサー機や高倍率機が伸長し、撮影性能で差別化が進んでいるとしている。

 調査よると、下落が続いていたコンパクトデジタルカメラの平均価格は上記のような高価格モデルの販売で2013年に入って上昇に転じ、2013年7~9月期は前年同期を1割上まわったという。同社では「今後販売数量の大幅な回復は見込みづらい中で、こうした動きは金額規模の回復に向けて追い風となるだろう」としている。

 センサーサイズが1/1.7型以上のコンパクトデジタルカメラの販売台数は、2011年1~3月期に比べて2013年7~9月期は2.2倍に増加したという。コンパクトデジタルカメラ全体に占める割合は2013年7~9月期に8%になったとする。カメラ専門店では同16%を占めるという。

 またコンパクトデジタルカメラの平均光学ズーム倍率は、2011年1~3月期の6.9倍から2013年7~9月期に10.6倍になった。

 一方、Wi-Fi機能を内蔵するモデルの数量構成比は2012年までは10%台だったが、2013年7~9月期は32%に上昇したとする。同社では、「利便性が消費者に広く認知されることで、鈍化する買い替えを喚起する重要な機能となると見込まれる」としている。

(本誌:武石修)