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ニコン、ボケ味と点像再現性にこだわった大口径レンズ「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 G」

 株式会社ニコンイメージングジャパンは、大口径単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 G」を10月31日に発売する。ボケ味にとことんこだわったというレンズ。価格は19万9,500円。

 35mm判相当のイメージサークルに対応する準標準レンズ。開放F値F1.4の大口径レンズでかつ焦点距離58mmは、Noct Nikkor(ノクトニッコール)を想起させる。ただしNoct NikkorはF1.2で、ニコンでも本製品にノクトニッコールの名を冠していない。

 開放絞りからの圧倒的な点像再現性と美しいボケ味を実現したという。サジタルコマフレアの発生を極限まで抑えることで、画面周辺部まで点光源を歪みのない「点として」描写。さらに、なだらかに変化するボケ味は、自然な奥行き感と、近距離の被写体を立体的に引き立てて柔らかく描写するという。

 ニコンでは「夜景撮影をはじめ、ボケ味を活かしたポートレート撮影など、プロフェッショナルやハイアマチュアの要望に応える1本です」と説明している。

 レンズ構成は6群9枚。うち2枚は非球面レンズとなっている。ゴーストやフレアを低減するナノクリスタルコートを採用する。

 AFには、超音波モーターによるSWMを採用する。M/Aモードも搭載。

 最短撮影距離は0.58m。最大撮影倍率は1/8。

 9枚羽根の円形絞りを採用する。

 フィルター径は72mm。外径寸法は約85×70mm。質量は約385g。

【追記】なお、本製品の開発担当者は、「ニッコール千夜一夜物語」の連載でニコンファンにはおなじみのレンズ設計者、佐藤治夫氏(株式会社ニコン 映像カンパニー 開発本部 第二設計部 第二設計課 主幹)。

(本誌:折本幸治)