【CP+】タムロンは「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD」を展示
タムロンブースでは、6日に開発発表した35mmフルサイズ用の標準ズームレンズ「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)」を展示。多くの来場者が足を止めていた。
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)。キヤノン用、ニコン用、ソニー用(VC非搭載)を用意する(ブースでは手に取ることはできない) |
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)は、同クラスのレンズとしては世界初となる手ぶれ補正機構を内蔵するのが特徴。展示品はケース内のみで、来場者が撮影を試すことはできない。
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007) | 望遠端にしたところ |
フィルター径は82m。水滴が浸入しにくいという簡易防滴仕様 | VC切り替えスイッチを装備 |
発売時期と価格は未定だが、「“(キヤノンやニコンといった)カメラメーカー純正のものより安価に”という希望には応えられるだろう」(説明員)とした。
APS-C機用の標準ズームレンズ「SP 17-50mm F2.8 XR Di II VC」が好評で、35mmフルサイズ用に手ぶれ補正機構「VC」を搭載すれば、表現の幅が広がるとの考えかえら商品化を決めたという。他社がまだ手がけていなかったのも開発の理由だとしている。
今回の展示はケース内のみで、一般の来場者は手に取ることはできない |
当初は「SP AF 28-75mm F2.8 XR Di(Model A09)」に手ぶれ補正を搭載することを考えていたそうだが、フルサイズ用の大口径標準ズームレンズは24mm始まりがトレンドになっており、風景撮影などで24mmを活用できることからズーム域を広角側にシフトさせた。
LD(異常低分散)レンズ、非球面レンズ、XR(光屈折率)レンズなど特殊レンズも数多く採用し、「クラス最高の画質」(同社)だとする。また、シャッター速度換算で4段分の手ぶれ補正機構と併せて「標準ズームレンズの究極形」(同社)と表現している。
VCの基本構造は、スチールボールを介したムービングコイル式 | センサーを揺らして補正レンズが動く展示もあった |
VCユニット。従来は補正レンズ側にマグネットがあったが、現在ではコイルと入れ替えることで小型化を図っている |
同社によれば、フルサイズで今回のような焦点距離のレンズでは手ぶれ補正用のレンズが大きくなってしまうなど、実現には技術的困難があったというが、今回は従来から培ってきたVC技術のノウハウを生かした。VCの基本構造が、XYのレール式ではなく、スチールボールを介して迅速に動かせる補正ユニットになっている点などが寄与しているという。
そのほか新しい製品としては、ソニーNEX用の高倍率ズームレンズ「18-200mm F3.5-6.3 Di III VC」(発売済み)も実機を展示。こちらは自由に操作を試せる。
18-200mm F3.5-6.3 Di III VC。シルバーとブラックを用意 |
同社の高倍率ズームレンズが誕生から20周年とあって歴代モデルを一堂に展示 | 初代モデルのAF 18-200mm F3.8-6.6 Aspherical。1992年発売 |
ブース内にあるタムロンのキャラクターを手持ちのカメラで撮影してすべて揃えると、先着200名にシールがもらえるキャンペーンを行なっている |
恒例のタムロンレンズクリーニングコーナーも賑わっていた | ステージイベントも盛況 |
2012/2/10 12:11