日本カメラ財団、「日本の歴史的カメラ2011」8機種を発表


 日本カメラ財団は、「日本の歴史的カメラ2011」の8機種を発表した。

FUJIFILM X100GF670Wプロフェッショナル
SD1EX-TR100
PENTAX Qα77
Nikon 1 V1Nikon 1 J1

 機種名と選定理由は次の通り(発売日順)。

メーカー名機種名選定理由
富士フイルムFUJIFILM X100透視式光学ファインダーと電子ビューファインダーを一体化し、切り替え可能な世界初のハイブリッド方式ファインダーを採用したデジタルカメラ。※発売後にカメラ名を「フジフイルムX100」と改称
富士フイルムGF670Wプロフェッショナルデジタル時代に登場した、55mmレンズを装着した広角専用タイプの6×7cm判中判フィルムカメラ。
シグマSD1有効画素数約4,600万画素(1,536万画素×3)相当の23.5×15.7mmのX3ダイレクトイメージセンサーを採用したデジタル一眼レフカメラ。
カシオEX-TR10035mm判換算21mmF2.8単焦点レンズを採用し、枠部分が360度、モニター部が270度回転するユニークな形のデジタルカメラ。
ペンタックスリコーイメージングPENTAX Q新規格Qマウントを採用した世界最小・最軽量のレンズ交換式デジタルカメラ。
ソニーα77世界初の約235万ドットXGA有機EL電子ビューファインダーを採用し、半透過ミラーによる位相差AFや、約2,430万画素の最高画素で毎秒最高12コマの高速連写が可能なレンズ交換式デジタルカメラ。
ニコンNikon 1 V1新規格の「ニコン1マウント」を採用し、撮像面位相差AF用画素を内蔵したEVF内蔵レンズ交換式デジタルカメラ。13.2×8.8mmの撮像素子を採用した135点のAFエリアのうち、中心の73点が位相差AF兼用のエリアとして機能する。撮像素子シャッターとフォーカルプレンシャッターを装備。
ニコンNikon 1 J1新規格の「ニコン1マウント」を採用し、撮像面位相差AF用画素を内蔵したレンズ交換式デジタルカメラ。13.2×8.8mmの撮像素子を採用した135点のAFエリアのうち、中心の73点が位相差AF兼用のエリアとして機能する。撮像素子シャッターを装備。

 歴史的カメラは、「技術史的に意義のある日本最初の試みがされているもの」、「市場において特に人気を博する」など、歴史的に意義があるとみなされる国産スチルカメラを中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成する歴史的カメラ審査委員会が年に1度、新製品すべてを対象に審査・選定するもの。選定された歴史的カメラは一部を除き、ほとんどが日本カメラ博物館に収蔵・展示されている。 

 2010年の歴史的カメラは、パナソニックLUMIX DMC-TZ10、ソニーNEX-5、ペンタックス645D、富士フイルムFinePix Z800EXR、ソニーα55(発売日順)だった。




(本誌:鈴木誠)

2011/12/14 19:10