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テキスト・静止画から動画を生成する「Adobe Firefly Videoモデル」

2024年後半で利用可能に 不足フレームを補う機能も

アドビは9月12日(木)、生成AIモデル「Adobe Firefly Videoモデル」を先行公開すると発表した。テキストや画像から動画を生成できる。

あわせて、「Adobe Premiere Pro」のアップデートも発表した。

Adobe Firefly Videoモデル

商業的に安全に利用できるという動画の生成AIモデル。2024年後半に利用可能となる予定。同じく2024年後半に「Adobe Creative Cloud」「Adobe Experience Cloud」「Adobe Express」に統合される。

「テキストから動画生成」機能

テキストプロンプトからビデオを生成する。角度、動き、ズームなどの微調整も可能。

「画像から動画生成」機能

静止画やイラストを動画にする機能。

「生成拡張」機能

「Adobe Premiere Pro」に統合されることで、クリップの冒頭・末尾の不足フレームの追加を行う。シーンを少し延長することができるという。

Adobe Premiere Pro(ベータ版)アップデート

高度なカラーマネージメント

カラーマネージメントを刷新。RAWおよびLog映像を自動的にSDRやHDRに変換できるようになるほか、HD Rec.709よりも大きい広色域の作業カラースペースが用意される。

そこではハリウッドの業界標準であるACEScctがベースになっており、これまでの「Adobe Premiere Pro」では不可能だったカラーと忠実度を実現するという。Lumetriカラーも新しい広色域スペースに対応。従来のRec.709スペースでの作業も行える。

新しいプロパティパネル

プロパティパネルの表示が作業内容に合わせて変化するようになる。例えば、タイムラインで選択したビデオ、オーディオ、グラフィックスなどのメディアタイプに合わせた調整項目が表示され、それ以外の項目が非表示になる。

より高速なパフォーマンス

より多くのハードウェアアクセラレーションに対応し、AVCやHEVCコーデックの再生速度が向上。ProResの書き出しが最大3倍速くなる。

キヤノン、ソニー、REDのカメラのフォーマットサポートを追加する。ユーザーがそれらのファイルをインポートすると、編集をすぐに開始できる。

新鮮でモダンなデザイン

ダークモード×2、ライトモード×1を用意。高コントラストのアクセシビリティモードもあり、外観はカスタマイズ可能。フォントも変更されるという。

本誌:折本幸治