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Adobe Photoshopの7月アップデート、生成AIを利用した「画像を生成」機能を一般提供開始へ

「選択ブラシツール」で直感的な範囲指定も

「画像を生成」機能の画面

アドビは7月23日(火)、画像編集ソフト「Adobe Photoshop」(デスクトップ版/Web版)の最新版を公開した。生成AI「Adobe Firefly Image 3」を搭載した新機能も盛り込まれている。

機能追加は「画像を生成」と「ディテールを向上」の2点。また「選択ブラシツール」「調整ブラシツール」「テキスト」「コンテキストタスクバー」については機能拡張を行い、ワークフローの合理化を図った。

「画像を生成」はテキストプロンプトから画像を生成する機能。今年4月にベータ版を公開していたが、このほど一般公開した。生成した画像は、コンテンツタイプ(写真、アート)やスタイルエフェクト(ムーブメント、テーマ、テクニック、エフェクト、素材、コンセプト)を適用して細かく調整できる。

「画像を生成」機能の画面

「ディテールを向上」も同じくベータ版として既に公開していた機能。大きなサイズの画像フォーマットで「生成塗りつぶし」を適用する際に、より鮮明な画像を作成できるという。

「選択ブラシツール」は、ブラシでなぞるだけで選択範囲を指定できるようになった。選択範囲は不透明度やエッジのボケも調整可能。クイックマスクモードに代わり、より少ないステップでエリアを指定できるほか、塗りつぶしや各種フィルター等の効果を直感的に、そして柔軟に適用できるとしている。

「選択ブラシツール」

このほか「調整ブラシツール」は、画像の一部に対して非破壊的な調整を簡単に適用可能になった。また「テキスト」は箇条書きや番号付きリストの作成が容易になり、「コンテキストタスクバー」ではシェイプやオブジェクトの回転で頻繁に使う設定が追加された。

「テキスト」機能

同社は同じく7月23日(火)に、Adobe Illustratorもアップデートしている。最新の生成AIモデル「Adobe Firefly Vector Model(ベータ版)」を搭載しており、「生成塗りつぶし(シェイプ)」(ベータ版)をはじめとした各種機能を強化した。

本誌:宮本義朗