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ソニー、4K映像から複数視点を自動で切り出す「オートフレーミングソフトウェア」。AI技術でスタジオ番組制作を効率化

ソニーは4月22日、IPやクラウド技術を活用した映像制作ソリューションおよび、関連するイメージング商品について発表した。

人が集まることや移動することの制約により、映像制作業界においても働き方や制作手法のあり方が変わりつつあるとし、同社は“場所にとらわれず(リモート)、同時(リアルタイム)に、同じ現実感(リアリティ)でコンテンツを共有する”ための「3Rテクノロジー」で貢献するという。

その構成要素のひとつ「クラウドやAIを活用したソフトウェアベースの映像制作・管理ソリューション」には、「AI技術を活用した映像自動切り出しシステム『オートフレーミングソフトウェア』」が含まれている。日本テレビ放送網株式会社と共同実施した「映像自動切り出しシステム」実証実験で使用したソフトウェアをベースに開発中で、9月の発売を予定している。参考システム価格は税別250万円(年間)。

同システムは、4Kカメラで撮影した映像から特定の出演者の顔を認識し、骨格推定、人物認識、最適画角推定といった同社のAI技術を用いて、任意の画角のHD画像を自動的に切り出す。これにより、固定の4Kカメラ1台のみでマルチカメラのようなスタジオ番組制作が可能となり、効率化とコスト削減を支援するという。

本誌:鈴木誠