ニュース

ソニー、新型コロナで「CMOS生産への影響は軽微」

ソニーは3月27日、同社グループにおける新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響について発表した。

デジタルカメラに関わるイメージング&センシング・ソリューション分野では、CMOSイメージセンサーについて「原材料の調達を含めて、生産への影響は軽微」としている。同分野の主要顧客であるスマートフォンメーカー各社に関しては、中国におけるサプライチェーン復旧により販売も正常に戻っているが、今後は市況減速で販売に影響が出る懸念があるという。

同社は2月4日に発表した2019年度第3四半期決算短信で連結業績見通しを上方修正したが、それには新型コロナウイルス感染拡大による影響を含んでおらず、「今後の事態の進展によっては、当該上方修正を打ち消す規模の大きな影響が出る可能性も否定できない」と説明しており、「当社連結業績への影響は本年4月から始まる2020年度にも継続する見込み」だとしていた。

また、連結業績の発表は4月30日を予定しているものの、同影響で決算手続きなどに遅延が生じ、予定通りに発表できない可能性もあるとしている。

本誌:鈴木誠