Manfrotto、パン・ティルトの操作性を向上させたビデオ雲台

ヴァイテックイメージング株式会社は、Manfrottoブランドのフルードビデオ雲台2種と同雲台と三脚がセットになったキット、アルミ製のビデオ三脚を12月19日より順次発売する。希望小売価格は、雲台が税別7万5,000円から。三脚キットは税別16万9,100円から、アルミ三脚は税別8万4,100円からラインアップする。

フルードビデオ雲台：ナイトロテック608/612

滑らかで振動のないパン・ティルト操作を実現するという“XSF（Extreme Smoothness Fluid）可変フルードドラッグシステム”を新たに搭載した雲台。カウンターバランス力別に「NVH608AH」（希望小売価格：税別7万5,000円）と「NVH612AH」（希望小売価格：税別9万5,300円）の2種をラインアップしている。

小型のビデオカメラやミラーレスカメラから業務用のビデオカメラ、望遠レンズつきの一眼レフカメラまで、さまざまな重量の機材を一台の雲台で使用できるとしており、装着するレンズやアクセサリーの変更による重心移動が発生した場合もカウンターバランスの調整が容易になるという（カウンターバランス機構：雲台に内蔵したスプリングが、カメラが傾く方向と逆に押し戻す仕組み）。

同社従来モデルのN8およびN12と同じく“ナイトロジェンピストン機構”を搭載。雲台上部に設けられた調整ノブにより、ナイトロテック608で0〜8kg、ナイトロテック612では4〜12kgの範囲（機材重心高55mmの時）で無段階にバランスが調整できるとしている。

ナイトロジェンピストン機構とは、窒素を充填したピストンの昇降をノブで調整することで、カウンターバランスをとる、というもの。これにより一般的なスプリング式では不可能な、微妙な力のかけ具合が可能になっているという。

N8 N12からの変更点はパンロックノブのデザインを変更することでグリップ性の向上が図られているほか、カウンターバランスの調整ノブも人間工学に基づいて新しいデザインを採用したとしている。

このほかの変更点はティルトロック・ディルとドラッグのデザイン、ティルトロックの回転方向の反転、水準器照明の電池カバーデザインの変更などがある。

アルミ三脚

2019年2月に発売されたカーボン製ツイン三脚の素材をアルミにしたモデル。ミッドスプレッダー付属とグラウンドスプレッダー付属の各モデルがある。希望小売価格はいずれも税別8万4,100円。

MVTTWINMA：ミッドスプレッダーつき

ボール径：100mm（75mm変換アダプター付属）
耐荷重：25kg
全伸高：153cm
最低高：58.5cm
縮長：69cm
重量：3.3kg

MVTTWINGA：グラウンドスプレッダーつき

ボール径：100mm（75mm変換アダプター付属）
耐荷重：25kg
全伸高：158cm
最低高：33.5cm
縮長：69cm
重量：3.55kg

三脚キット

フルードビデオ雲台MVH608AHまたはMVH612AHがセットになった三脚キット。カーボンとアルミ製をそれぞれラインアップし、さらに、それぞれにミッドスプレッダーが付属するモデル、グラウンドスプレッダーが付属するモデルを揃え、計5種で展開する。なお、各キットには専用のハーフボール、三脚バッグが含まれる。