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AFを高速化した望遠ズームレンズ「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」

Kマウント初の電磁絞りを採用 動画で滑らかな露出制御が可能に

リコーイメージングは、AF性能などを強化した交換レンズ「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」を近日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は税込6万円台前半の見込み。

APS-Cセンサーのデジタル一眼レフカメラに対応したKAF4マウントの望遠ズームレンズ。35mm判換算の焦点距離は84.5-460mm相当。鏡枠沈胴方式を採用する。

新たに、リアフォーカス方式の採用でフォーカスレンズを大幅に軽量化。それをリードスクリュー直結のPLM(パルスモーター)で駆動することで、現行の「HD PENTAX-DA 55-300mmF4-5.8ED WR」に比べてAFを広角側で約8.3倍、望遠側で約1.7倍高速化した。

さらに、デジタル一眼レフカメラの新モデル「PENTAX K-70」(近日発売)で使用すると、レンズとボディ間のAF情報をより高精度化でき、暗い被写体でもAF時間を短縮できるという。

MFの操作性も改善した。パワーフォーカス方式を採用するが、距離リングの回転検知精度と応答性を高め、距離リングの操作に合わせたスムーズなMFが可能になった。

また、Kマウントレンズで初めて電磁絞りを採用した。K-70と組み合わせると、動画モードにおいて滑らかで高精度な露出制御が可能になる。動画撮影時に大きな明るさの変化があっても、自然な自動露出を行えるという。また、PLMの採用と相まって、滑らかなピント追従に加えてフォーカス、絞りの駆動音も入りづらくなったとしている。

なお、本レンズは電磁絞りのため対応機種が限られる。K-70以外では、ファームウェアアップデートによりK-1、K-3 II、K-S2、K-S1が対応する。

レンズ構成はEDガラスを1枚含む11群14枚。球面収差や色収差などを抑えたほか、色にじみも少ないという。リアフォーカスの採用により、最短撮影距離は従来モデルの1.4mから0.95m(最大撮影倍率0.3倍)に短縮。ゴーストやフレアーの発生を抑えるHDコーティングも採用した。

シャッターボタンを半押ししたまま、切り替え操作無くMFができるクイックシフト・フォーカス・システムも搭載した。

本体は11カ所のシーリングを施し、防滴構造となっている。

フィルター径は58mm、絞り羽根は9枚(円形)。最大径×全長は約76.5×89mm。重量は約442g。フードが付属する。

55mm時
300mm時
鏡枠沈胴状態でフードを装着したところ
300mm時でフードを装着したところ