岡嶋和幸の「あとで買う」

2,005点目:果物農家でもある写真家が捉えた果実の世界

塩原真澄『日本の美しき果実たち Fruits & Botanica』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

塩原真澄『日本の美しき果実たち Fruits & Botanica』

本日は果実の姿を美しく捉えた写真集です。作者は果物農家であり育種家、写真家でもある塩原真澄さん。

自らの手で育て上げた果実たちが被写体というわけです。

塩原さんの作品を初めて目にしたのは私が審査員を務めていた『デジタルカメラマガジン』のフォトコンテストで、プリント部門の応募作品でした。2014年2月号で優秀賞を受賞されています。

その後も写真展などで、作品の完成度が高められていく様子をずっと拝見させていただいてました。その集大成とも言えるこの1冊。

写真集に収められたどの作品にも、それぞれの果物を完成させるまでの計り知れない時間と労力が一緒に写し込まれています。

65種類以上の日本の果実を撮影されていて、その技法や制作背景などを紹介するコラムも収録されています。

販売価格は3,630円で、Kindle版もあります。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。