岡嶋和幸の「あとで買う」

1,287点目:絞りも変えられる組立式フィルムカメラ

Gakken「大人の科学マガジン 35mmフィルムカメラ」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Gakken「大人の科学マガジン 35mmフィルムカメラ」

本日発売の雑誌、いやフィルムカメラ? です。フィルムカメラは若い世代を中心に今とても人気があるのだそうで、その波に乗り遅れないようにしたいけれど、デジタルカメラや交換レンズに散財し先立つものがないという人にぴったりと言えるでしょう。クラシカルなデザインで135gと軽量コンパクト。

気軽に持ち歩けてスナップ撮影などに良さそうですが、まずはカメラを自分で組み立てなければなりません。絞りはF6.4の開放、F16、F100のピンホールの3段階をレバーで切り替えられます。バルブ機能による長時間露光もできるようです。

52ページの本誌では使い方のガイド記事や作例写真などが掲載されています。販売価格は5,500円。別途35mmフィルムが必要で、ISO 400が推奨のようです。

付属のハーフサイズアダプターを取り付けると「PENTAX 17」と同じハーフサイズカメラになり、36枚撮りフィルムを装填すれば2倍の72枚撮れます。富士フイルムのISO 400のカラーネガフィルムだと1,800円前後です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。