岡嶋和幸の「あとで買う」

304点目:ゴールデンレトリバーへの愛情が詰まった作品集

ブルース・ウェーバーの写真集「The Golden Retriever Photographic Society」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ブルース・ウェーバーの写真集「The Golden Retriever Photographic Society」

ブルース・ウェーバーはカルバン・クライン、ラルフ・ローレン、アバクロンビー&フィッチの広告写真などで有名なアメリカの写真家で、映画監督としての作品も複数あります。8年ぶりの写真集となる本書の主役は大型犬のゴールデンレトリバーで、ファッション・キャンペーンや著名な雑誌などにもよく登場するくらい彼の代表的な被写体の1つでもあります。520ページのハードカバー仕様で、販売価格は2万円前後です。

「この本に取り組むことはとても感動的な経験でした。50年以上にわたって犬の写真を撮り、それが私の人生にとってどのような意味を持つのかを考えました」と語っています。ブルース・ウェーバーのInstagram(https://www.instagram.com/bruce_weber/)でも犬たちの写真を見ることができます。本書の紹介動画も5分間たっぷり楽しめる内容です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。