6月号【雛田みか + オリンパスE-620】1週目
~巨大なレンズにコンパクトなボディ!


 6月号は、雛田みかちゃんとオリンパス「E-620」の登場。撮影の日はいい感じに晴れ……を通し越して、まるで真夏のような日差し。日差しが肌にジリジリ来るのがわかるほどだ。比較的眩しい場所に強い筆者でさえも、1つ目の私服を撮った屋上では、四方が白い壁でかなり眼が辛かった。このスタジオでこんな感覚になるのは初めてだ。

 E-620の主な仕様は、有効画素数1,230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサー搭載、最大記録画素数4,032×3,024ピクセル、ISO100~3200、バッテリーはリチウムイオン充電池「BLS-1」、メディアはCFとxDピクチャーカードのデュアル、約23万ドット2.7型2軸可動式ハイパークリスタルIII液晶モニター……など。フリーアングルライブビューやアートフィルターにも対応している。

 4月号で「E-30」を扱った時に使ったレンズは、割と控えめ(?)だった事もあり、今回はゴージャス系のズームレンズ2本を用意して頂いた。「ZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2」と「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD」。どちらも開放F2のズームレンズ、35mmフィルム換算だと70~200mmと28~70mmとなる。撮影中のカットをご覧頂ければわかると思うが、コンパクトなボディーの割りにレンズが巨大だ。ただレンズが巨大といっても、一般的なF2.8の同種のズームレンズはもっと大きい。この点はフォーサーズシステムのメリットだろう。

 写真は全てRAW+JPEGで撮影、RAWを「OLYMPUS Master 2」で現像し、Photoshopで若干の補正などを行っている。ISO感度は全て100。上ブロックの左下だけレンズはZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2を使い、絞りF4でシャッタースピードは1/400秒。ほぼテレ端の200mm相当になっている。ほかのカットは下ブロックも含め全てZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD。流石に前者のレンズをこの手の撮影に使うシーンはあまり無い。どちらのレンズも間違いなく良いレンズなのだが、ボディーがこのサイズだとかなりバランスが悪く残念ながら使い辛かった。

 使った感想は、本機の良い面であるコンパクトさが、持ち方にもよるのだろうが、裏側に親指を置くスペースがほぼ無く、何かの拍子に十字ボタンやFnボタンなどを触ってしまうことがしばしばあった。筆者の指は割りと小さい方なのだが、それでも当たってしまうとなると、一般的な男性は持ち難いかも知れない。

 バッテリーも結構コンパクト。オリンパスがカメラを送ってくれるとき、メーカー側が気を利かせているのか、かならずバッテリーが2つ入っている。いつバッテリーが切れるかと、現場で冷や冷やしなくて済むので非常にありがたい。ただ今回もそうなのだが、全くバッテリーインジケーターは減らなかった。多分、ライブビューを長時間使うと減りも早いのだろうが、ファインダーで撮影している分には全く問題無い。

 雛田みかちゃん、考えてみると先月号は折原みかちゃんだったので同じ「みかちゃん」つながりだ。事務所も同じAVILLA。筆者も厳しいほどの屋外は流石に眩しかったらしく、かなり大変そうだったので、この最初の私服以外は屋内で撮影した。彼女の出身は奈良。筆者も生まれは福岡だが現在実家は奈良。グラビアの子で出身が奈良というのはあまりお目にかかったことが無く、地元話で盛り上がった。(つづく)

actress雛田みかAVILLA
photographer西川和久
オリンパスE-620
ZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD


 

西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2009/6/5/ 11:38