【新製品レビュー】パナソニックLUMIX DMC-GH2

〜完成度を高めた「LUMIX G」フラッグシップ
Reported by 北村智史

 AVCHD動画機能を搭載したLUMIX DMC-GH1(2009年4月発売)の後継モデル。撮像素子や画像処理エンジンが新型に変わって、画素数アップと同時に高感度化を実現。AFや連写の高速化もはかられた。液晶モニターにはタッチパネル機能が内蔵されたほか、電子ダイヤルが背面に移動したなど、操作系も変更が加えられている。

 大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が9万9,800円、LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.付きのキット(DMC-GH2K)が10万9,800円、LUMIX G VARIO HD 14-140mm F4-5.8 ASPH. MEGA O.I.S.付きのキット(DMC-GH2H)が14万9,800円程度。前モデルのDMC-GH1はコンフォートブラック、コンフォートゴールド、コンフォートレッドの3色が選べたが、本機はブラックとシルバーのみとなっている。


高級感がアップ。EVFも強化

 パッと見でいちばんに目に付くのはグリップがゴム貼りになったこと。DMC-GH1、DMC-G1、DMC-G2のグリップはすべて触感塗装だったから、汗でも滑りにくいゴム貼りになったのはとてもうれしい改良といえる。今回は14-140mm付きで試用したが、ホールディングに不安を感じることはまったくなかった。なお、お借りしたブラックボディは、表面がシボ風の塗装に変わっている。筆者個人は高級感があってなかなかいいと思う。

 DMC-G1、DMC-GH1はグリップ前面に電子ダイヤル(前にしかないのにわざわざ「前ダイヤル」という名前が付けられていた)があったが、本機では背面側に移動。で、やっぱり「後ダイヤル」である。もともと背面側にあった「動画ボタン」は上面に移動している。

 撮像素子は新型の有効1,605万画素Live MOSセンサー、画像処理はヴィーナスエンジンFHDに進化。感度の設定範囲は、DMC-GH1がISO100-3200だったのに対して、本機はベース感度がISO160にアップ。最高感度もISO12800に上がっている。

 GH1と同じく画面の縦横比を変えて撮っても画角が変わらない「マルチアスペクト」仕様で、撮像素子サイズは通常のフォーサーズ/マイクロフォーサーズより少し大きめとなっている。それに合わせてEVF(パナソニックではLVF=ライブビューファインダーと呼称)の液晶パネルも、800×600ドットから852×600ドットに拡張。ファインダー内表示を「液晶モニタースタイル」にしている場合、3:2比率や16:9比率に切り替えると、画面の横幅が広がって大きく見える。

 計算上の数字では、4:3比率のときに800×600ドット、3:2比率のときに852×568ドット、16:9比率のときは852×479ドット、1:1比率のときは600×600ドットとなる。従来は、3:2比率で800×533ドット、16:9比率で800×450ドットになっていたわけだから、ひとまわり大きな像が見られるようになったといえる。

 液晶モニターは3:2比率の3型で46万ドットと、スペックとしては従来と同じだが、G2同様タッチパネルを内蔵。「タッチフォーカス」や「タッチシャッター」、「タッチQ.MENU(クイックメニュー)」などのほか、タッチ操作による再生時の画像送りなども可能だ。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。実写でのファイルサイズはRAW(RW2形式)が約18.4MB、JPEG(Lサイズ/ファイン画質)が約7.5MB。同時記録だと26MBほどにもなってしまうし、動画を多用する可能性が高いカメラであることを考えると、16GB以上の容量のカードを用意したほうがよさそうだ。

 電源は容量1,200mAhのリチウムイオン電池DMW-BLC12。残念ながらDMC-GH1やDMC-G2との互換性はない。CIPA基準の撮影可能コマ数は320コマ(14-140mm付き、液晶モニター撮影時)。実写では連写や動画を含めて800カットほど撮れたが、ストロボはまったく使っていないのと、超高速連写を10回くらい(それだけで400コマになる)行なっているので、800カットは話半分くらいと考えていただいたほうがいいかもしれない。

背面側に移動した電子ダイヤル。前にはないが「後ダイヤル」という名前。例によってプッシュ操作も可能で、露出補正がやりやすい上面右手側の操作部。「FILM MODEボタン」、「Q.MENUボタン」の代わりに「動画ボタン」と「Fn 1ボタン」が引っ越してきた
内蔵ストロボの上面のマイクはステレオ仕様。外部マイク端子も備えているし、音声の入力レベルの調整も可能になった背面右手側の操作部。「Q.MENUボタン」が上から移動してきた。十字キーの下キーと左キーはカスタマイズが可能な「Fnボタン」だ
「カスタム」メニューの「Fnボタン設定」画面。ここで各「Fnボタン」の機能をカスタマイズできる
上面左手側肩には「フォーカスモードレバー」、「フォーカスモードダイヤル」。このへんもGH1とは違っているところ普通のフォーサーズよりも少し大きめサイズのLive MOSセンサーはマルチアスペクト機能対応。画素数は有効1,605万画素
4:3比率でのEVF内。こちらは「液晶モニタースタイル」で表示している状態だ3:2比率でのEVF内。液晶パネルの横幅が広がっている分、4:3比率のときよりファインダー像の横幅が大きく見える
16:9比率でのEVF内。ちなみに「ファインダースタイル」のときは、幅は同じで上下が狭くなるだけだ1:1比率でのEVF内。この正方形画面以外は対角線画角が変わらない
ファインダーと液晶モニターの自動切り替えの感度を「強」と「弱」から選べるようになったのも新しい点
液晶モニターは左に開いて前後に回転するバリアングル式で、三脚撮影時にも雲台にぶつからないので使いやすい記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。スロットが側面にあるのは一眼レフカメラに慣れているユーザーには馴染みやすいだろう
バッテリーは新型のDMW-BLC12(実勢価格7,350円程度)。わずかに容量は減っているが実力は従来と変わりはない

驚きの高速AF。タッチパネルも便利

 実際に使ってみての印象は、とにかくもうAFが速いということ。「コントラストAFってこんなに速く動かせるんだ」という驚きを強く覚えた。富士フイルムFinePix Z800EXRの位相差AFの速さにも驚かされたが、インパクトとしては本機のほうが大きい。まじめな話、へたな一眼レフカメラより速いかもしれない。

 AF時のセンサー駆動を従来の2倍速にしたことが効いているらしいが、そのおかげもあってファインダー像の表示のタイムラグも従来よりかなり短縮化されているし、カメラを振ったときの色ズレもぐっと少なくなっている。初めてDMC-G1を使ったときにもびっくりしたけれど、たった2年でここまで進化させたパナソニックの技術力にはおそれいる。

 とはいえ、EVF特有の間接的に被写体を見ている感じはどうしてもつきまとう。筆者個人としては、光学ファインダーのダイレクト感、生っぽさに慣れきっていることもあって、やはりEVFの映像には違和感がある。まあ、使っていればそのうちに気にならなくなりそうだし、仕上がりを見ながら撮れる安心感、効率のよさは捨てがたい魅力だ(一眼レフカメラだと撮った画像を見て、それを基準に露出を変えたりして撮りなおしというパターンが多いが、本機だと1コマ撮ってハイOKというケースがぐっと増える)。あとは割り切れるかどうか、馴染めるかどうかの問題なのかもしれない。

 AFの次に感じたのがタッチパネル液晶モニターの便利さ。測距点の移動が触れるだけでできるところだ。通常は、ボタンを押すなどして測距点選択モードに入り、十字キーなどでピントを合わせたい位置に移動させる(十字キーだけで操作できる機種もあるし、本機も十字キー単独操作を選択できる)。それに対して、タッチパネルの場合は、ピントを合わせたい場所を直接指でタッチするだけでいい。直感的でわかりやすいし、もとの測距点の位置から遠い場所に移動したいときでもワンタッチでいいのでらくちんだ。特に、動画撮影中に、複数の被写体に順次ピントを合わせることができる便利さは、タッチパネルなしでは実現できなかったものだと思う。

ピントを合わせたい部分に触れるだけで測距点のフレームがその場所に移動。即座にピントを合わせてくれる
ほかの場所をタッチすると、ピントも合わせなおしてくれる。動画撮影中にもこの操作ができるのが本機のすごいところ

 また、使用頻度の高い機能に素早くアクセスできる「タッチQ.MENU」も特徴のひとつ。画面上の「Q.MENU」アイコンにタッチすることで呼び出せる。ただし、これは従来の「Q.MENU」をタッチ操作に置きかえたものであって、従来どおり「Q.MENU」ボタンを押すことでも呼び出せる(見せ方は違うが内容には同じである)。こちらはボタン+十字キーで操作できるので、使い慣れればタッチ操作よりもずっとスピーディーだ。画面上に常時「Q.MENU」アイコンが表示されるのが邪魔っ気なこともあって、筆者個人はオフにしたほうがいいと感じた。

画面上のアイコンに触れることで「クイックメニュー」が開ける「タッチQ.MENU」機能「タッチQ.MENU」を開いたところ。上下の帯の部分に触れると項目を切り替えられる。この点は従来方式よりも素早くて便利

「タッチシャッター」も同様。触れるだけでピントが合ってシャッターが切れるというアイディアは面白いが、シャッターボタンを押すのはちっとも苦じゃないので、なくても困らないし、やはりアイコンが出っぱなしになるのが邪魔である。

「タッチシャッター」は、触れただけでその部分にピントを合わせて即シャッターが切れるというもの「タッチシャッター」をオンにしているときの画面。ちなみに、左下は「マイクレベル」のアイコン

 とまあ、ケチは付けさせてもらうが、この手の機能を否定するつもりは毛頭ない。「楽しい」と感じた人、「便利」と思った人が使えばいいのであって、使いたい人にとっては魅力的な機能なのだからだ。が、そんな余裕のある発言ができるのは、その機能を不要と考える人がオフにできる自由が与えられているからであって、そうでなければただの迷惑機能に成り下がってしまう。

 筆者個人は、本機やDMC-G2のよさは、タッチパネル機能を手に入れたにもかかわらず、従来どおりのボタン+十字キー操作がきちんと残されているところにあると考えている。「タッチパネルは便利で素晴らしい。だからタッチパネルだけを使いなさい」と強要するのではなく、ユーザーに両方の操作系を提供し、自由に選べる状態にしておいてくれている。そこが素晴らしい。

こちらは露出補正などの操作時に表示される「露出メーター」表示。画面が狭くなるだけのような気もするが、不要ならオフにできるこちらはMF時の拡大表示。下側の「MFガイド」はフォーカスリングの距離指標代わり。これは出てたほうが便利
再生モードに切り替えたときに現れる「タッチガイド」の画面。これも必要ならオフにできる

前モデルからさまざまな部分が進化

 画素数アップ、高感度化に加えてAFの高速化(連写も速くなっている)、タッチパネル機能の装備など、さまざまな部分で進化が見られる。前モデルから評価の高かった動画機能も新しく「シネマ動画」や「スロー/クイック動画」が増え、音声の入力レベルの調整も可能になり、前モデル以上に魅力的なカメラになった。レンズ交換式のミラーレスカメラとしては大きめかつ重め(特に高倍率ズームレンズ装着時は)なのが難点ではあるが、その点と予算に問題がないならねらって欲しい1台だ。

動画の記録モードを選択する画面。AVCHD(1,920×1,080ピクセルまたは1,280×720ピクセル)とMotion JPEG(1,280×720ピクセル)が選べる前モデル同様、動画撮影時の露出モードはP、A、S、Mが選べる。また、感度も手動で設定が可能だ(ISO160-3200まで)
通常の「ベーシック動画」のほか、「シネマ動画」、「スロー/クイック動画」が選べるスローモーションは普通の0.8倍、クイックモーションは1.6倍、2倍、3倍のスピードから選べる

実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・0EVの撮影画像をダウンロード後、別ウィンドウで800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。

・感度

 ベース感度はDMC-GH1のISO100からISO160にアップ、最高感度はISO12800というスペック。ISO400でもディテールの損失が目につきはじめるが、ISO1600あたりまではそこそこ常用できそうな感もある。小さいサイズのプリントならISO3200でも使えなくはない。ISO6400も非常用としてなら、というところだが、さすがにISO12800は限度オーバーに思える。

感度設定範囲はISO160からISO12800まで。1EVステップのみの表示に変更することはできない感度オートや「iISO(インテリジェントISO)」時の上限感度を設定する画面。オフ時は前者がISO400まで後者がISO800までとなる

ISO160
4,608×3,456 / 0.6秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO200
4,608×3,456 / 1/2秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO400
4,608×3,456 / 1/4秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO800
4,608×3,456 / 1/8秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO1600
4,608×3,456 / 1/15秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO3200
4,608×3,456 / 1/30秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO6400
4,608×3,456 / 1/60秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm
ISO12800
4,608×3,456 / 1/125秒 / F10 / -1.3EV / WB:晴天 / 41mm

・マルチアスペクト

 少し大きめの撮像素子を採用することで、画面比率を変えて撮っても対角線画角が変わらない「マルチアスペクト」としている(ただし、1:1比率だけは画角は狭くなる)。

「Q.MENU」からアスペクト切り替えを行なうと、縦横比だけでなく記録画素数もまとめて変更できる

4:3
4,608×3,456 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
3:2
4,752×3,168 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
16:9
4,976×2,800 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
1:1
3,456×3,456 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm

・インテリジェントDレンジコントロール

 前モデルDMC-GH1は暗部補正だけだったが、本機では明部の補正も行なう「インテリジェントDレンジコントロール」に進化。白トビと黒ツブレの両方を補正してくれる。効果の強さは「弱」、「中」、「強」から選べる。テストした条件では、「弱」、「中」、「強」の差はあまり感じられなかったが、オンとオフの違いは明確に現れた。

インテリジェントDレンジコントロールの設定画面

インテリジェントDレンジコントロール:オフ
4,608×3,456 / 1/20秒 / F9 / 0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
インテリジェントDレンジコントロール:弱
4,608×3,456 / 1/20秒 / F9 / 0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
インテリジェントDレンジコントロール:中
4,608×3,456 / 1/20秒 / F9 / 0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
インテリジェントDレンジコントロール:強
4,608×3,456 / 1/20秒 / F9 / 0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm

・超解像

 すでにおなじみの「超解像」も「新・超解像」に進化。新しく「拡張」モードが追加された。撮り比べてみると、オフとオンの違いはわかりやすいが、「弱」、「中」、「強」、「拡張」の差はあまり大きくないので使い分けが難しそう。と思っていたら、パナソニックの方から「基本は『弱』で、大きくプリントするならレベルを上げて」との情報をいただいた。ちなみに、「拡張」はA2サイズとかにプリントするとき向きとのお話であった。

超解像には新しく「拡張」が加わった

超解像:オフ
4,608×3,456 / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
超解像:弱
4,608×3,456 / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
超解像:中
4,608×3,456 / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
超解像:強
4,608×3,456 / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
超解像:拡張
4,608×3,456 / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm

・フィルムモードとマイカラー

 画像の仕上がりをコントロールする「フィルムモード」は、新しい「シネマ」が加わって10種類。鮮やか系のが3種類、白黒も3種類あるし、渋めの「ノスタルジック」などもある。

 一方の「マイカラー」は、「ポップ」や「ダイナミックアート」など色で遊べるモードがいろいろあって楽しい。

「フィルムモード」は従来の9種類に加えて、映画フィルム的な発色の「シネマ」が選べるいろいろな表現が楽しめる「マイカラー」は7種類(カスタムも入れると8種類)の効果が選べる

フィルムモード:スタンダード
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:ダイナミック
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:ネイチャー
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:スムーズ
4,608×3,456 / 1/125秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:バイブラント
4,608×3,456 / 1/80秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:ノスタルジック
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:スタンダードB&W
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:ダイナミックB&W
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:スムーズB&W
4,608×3,456 / 1/60秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm
フィルムモード:シネマ
4,608×3,456 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 14mm

マイカラー:ポップ
4,608×3,456 / 1/200秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
マイカラー:レトロ
4,608×3,456 / 1/200秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
マイカラー:ピュア
4,608×3,456 / 1/160秒 / F5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
マイカラー:シック
4,608×3,456 / 1/250秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
マイカラー:モノクローム
4,608×3,456 / 1/200秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm
マイカラー:ダイナミックアート
4,608×3,456 / 1/250秒 / F7.1 / 0EV / ISO640 / WB:オート / 14mm
マイカラー:シルエット
4,608×3,456 / 1/200秒 / F6.3 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 14mm

・作例
今回は「超解像」オフを基本にしたこともあって、ピクセル等倍で見ると少しソフトな感じの仕上がりだが、立体感がわりといい
4,608×3,456 / 2.5秒 / F10 / -0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 125mm
ミラーレス機としては大柄な本機だが、14-140mm付きの撮影可能状態でたったの904g。とても軽快な撮影が楽しめた
4,608×3,456 / 1/125秒 / F9 / -0.3EV / ISO160 / WB:晴天 / 140mm
縦位置でのローアングル撮影でもらくちんなのがバリアングル液晶モニターのいいところ。測距点選択がタッチ操作でできるのも便利だ
4,608×3,456 / 1/25秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 54mm
もう少しカリッとした感じが欲しい気もする。「シャープネス」を上げるより「超解像」で調整したほうがいいのかなと思う
4,608×3,456 / 1/60秒 / F8 / -0.7EV / ISO160 / WB:晴天 / 84mm
「フィルムモード」は基本的に「スタンダード」にしているが、色の誇張があまりない落ち着いた発色。もう少しハデめでもいいかも
4,608×3,456 / 1/200秒 / F8 / -1.3EV / ISO160 / WB:晴天 / 140mm
暗部には少しノイズ感があるように見えるが、これはたぶん水の流れのせい
4,608×3,456 / 1/2秒 / F8 / -1.3EV / ISO160 / WB:晴天 / 140mm
風で少しブレているものの、シダの葉の表面のツヤ感はけっこう好み
4,608×3,456 / 1/6秒 / F8 / -1EV / ISO160 / WB:晴天 / 140mm
感度を上げて撮るのは好きではないが、ISO500までアップ。ピクセル等倍では多少もわっとした感じがあるものの画質的には問題なし
4,608×3,456 / 1/13秒 / F4.5 / -1EV / ISO500 / WB:晴天 / 22mm

・動画

 DMC-GH1同様、AVCHDの1,920×1,080ピクセル、60i記録だが、センサー出力は60fpsにスピードアップ。また、24p記録のシネマ動画モードも新たに搭載している。動画撮影中にAFを作動させてもメカノイズは皆無で、しかもスピーディーにピントが合う。とても快適で素晴らしい。画質、音質ともに良好だ。

 タッチパネル液晶を使うと、動画撮影中に距離の違う複数の被写体にピントを順次合わせることができる。熟練者がマニュアルでピントを送るのに比べるとスムーズさには欠けるものの、簡単かつ確実にピントを動かせるのは便利だと思う。

  • 動画作例のサムネイルをクリックすると、未編集の撮影動画をダウンロードします。再生についてのお問い合わせは受けかねます。ご了承ください。
【動画】1,920×1,080 / 42.0MB / 60i / AVCHD(.mts)140mm
【動画】1,920×1,080 / 41.1MB / 60i / AVCHD(.mts)140mm


北村智史
北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら

2010/11/17 00:00