ミニレポート
一台二役のアイツが海外旅行で役に立った話
(LUMIX CM10)
2016年7月12日 07:00
日に日に暑さが増す日本列島にお住いのみなさん、暑さに負けず楽しいカメラライフを送っておられますでしょうか。同じく日本で汗まみれの折本です。
来る夏休みに向け、あるカメラを海外旅行に連れて行った時の話をしましょう。
そのカメラとは、Android OSと1インチセンサー、ライカレンズを組み合わせた製品。ご存知パナソニックのLUMIX CM10です。
私が海外旅行に持っていく機材は、
・じっくり撮るための一眼レフカメラ
・そしてスナップ用のコンパクトデジタルカメラ
この2つのカメラを軸に、PCやらiPhoneやらKindleやら持っていきます。
そして最も重要なのが、SIMフリーのスマートフォン。SNSはもちろん、地図、スケジュール、辞書、通貨換算、タクシー配車、Eチケット提示、Yelp、TripAdvisor、電子書籍、(そして仕事のメールチェック)など、いまやスマホなしでは怖くて世界中どこも歩けません。
ここで思いつきます。「CM10ならスナップ用のデジカメとSIMフリースマートフォンを1台にまとめられるのでは?」と。
で、今年のGWの実行してみたわけですね。
出かけた先は、タイのカオラックというリゾート。プーケット島から車で1時間くらい車で北上したところにある、静かで落ち着いた場所です。もちろん終始一人です。
朝は遅くに起き、昼はまったりと部屋飲み、夕方に(ちょっとだけ)撮影して、夜はタイ料理をドカ食いという、自堕落ライフをエンジョイしていました。
今回ゲットしたSIMは、dtacのHappy tourist SIM。4G対応、7日間1.5GB使い放題で299バーツ(約890円)。100バーツ分の音声通話付きでした(CM10に通話機能はないので意味はありませんが)。
設定はすべて店員にやってもらいます。CM10を見るのは初めてとのことで、dtacブースのスタッフ全員が妙に盛り上がってました。
というわけで目論見通り、デジカメとスマートフォンの2つが1つになりました。感想はというと、
・(持ち歩くものがひとつ減ったので)身軽になった
・(盗まれるものがひとつ減ったので)少し気が楽になった
につきます。
もちろん画質が優れていなければ、デジタルカメラの代わりは務まりません。その辺はさすが、一切不満はありませんでした。ハイコントラストな暑気のタイの空の下、スマートフォンのカメラとは別次元の豊かな階調。気持ちの良い描写で、かなり気に入りました。得られたJPEGをPCやスマートフォンで補正をしても結構大丈夫です。なんならRAWも撮れます。
動作もキビキビしており、自分が所有する安物Android端末とは思いっきり実力が違いました。
自動的にGoogleフォトにバックアップされる点もうれしかったです。部屋に帰ってしばらくWi-Fiにさらしていたら、何もしなくてもPCで閲覧できるのはとても便利。
最初はブログ用の旅メモ写真を撮っている程度の意識でしたが、CM10を使ううちに、どんどん本気になっていく自分。CM10のカメラとしての実力を、自然と感じ取っていたのだと思います。
今回はCM10の持ち歩き用に、COTTAのCM10/CM1レザーケースを使ってみました。常に首から下げることでCM10をなくす心配がなくなるし、撮影するときはケースからすぐ出せるしと、これはなかなか使い勝手がよろしい。
分厚い本革が醸し出す、Tシャツ短パンサンダルの自堕落ライフにはそぐわない高級感が気になりましたが、常に携行すべきCM10のキャラクターによくあうアクセサリーだと感じました。
旅行にぜひCM10を
SIMロックフリーが浸透した現在においても、3大キャリアから離れられない人も多いでしょう。それでも海外ではSIMフリー機を使いたい。そんな方にとって、旅行を機に高級コンパクトデジカメを1台買う代わりと考えると、CM10は悪くない製品だと思います。もちろん、常に写真をSNSにアップロードし続けて皆の反応を気にせずにはいられない、そこのあなたにも。
個人的には旅行中常に携行するカメラとして、CM10は有力な選択肢のひとつになったと感じています。もう少しバッテリーが持てばいうことなしですが。