気になるデジカメ長期リアルタイムレポート

ソニーサイバーショットDSC-RX100M2【第1回】

“本物の”ステップズームを試す

 ご存知の通り、サイバーショットDSC-RX100MK2(RX100 II)が発売されました。人気機種、サイバーショットDSC-RX100(RX100)の後継機ということもあり、入手された人も多いのではないでしょうか。

 かくいう私も不満なくRX100を愛用していましたが、以下の新機能に惹かれて新型に切り替えることにしました。

  • バリアングルモニター
  • Wi-Fi
  • マルチインターフェースシュー

 実は、RX100に加えてNEX-5Rを使い始めたところ、RX100の出番がめっきり減っています。理由は、NEX-5RにあってRX100にないバリアングルモニターとWi-Fiの存在。本当はボディが小さいRX100の方が好みなのですが……

 といった経緯があるだけに、RX100 IIが気にならないはずはありません。まだ使いはじめて日が浅いので細かい批評は避けますが、今のところ大変満足して使っています。

 ちなみにマルチインターフェースシューを理由に挙げたのは、「EVFがつく」という一点からです。いずれこれも試したいと思います。

 上記のポイント以外にも、うれしい変更点がいくつかあります。今回はそのうちのひとつ、ステップズーム機能の追加について紹介しましょう。

 というのも、以前担当したRX100長期レポートの第1回で、「ステップズームのまねごとをしてみる」という記事を書きました。「MR(メモリーリコール)に特定の焦点距離を登録して呼び出せば、ステップズームみたいになる」という内容で、いま読み返すと若干こじつけ気味ですね(苦笑)。ムリくりな設定をおすすめしたという良心の呵責もあり、今回の連載は“本物の”ステップズーム機能から始めたいと思います。

 ステップズームとは、レンズの画角を焦点距離28mm相当、35mm相当、50mm相当……という具合に、切りの良い焦点距離に固定する機能。ズームレンズを搭載する高級コンパクトデジカメでは、いまやおなじみの機能といえるでしょう。

 さてRX100 IIでステップズームを使うには、まず、メニューの「コントロールリング」を「ズーム」にします。すると、コントロールリングを回すことでズームが行なえるようになります。

設定メニューの「コントロールリング」を「ズーム」に。

 さらに前モデルRX100にはなかった「リングのズーム機能」を「ステップ」に。その状態でコントロールリングをまわすと、28mm相当→35mm相当→50mm相当→70mm相当→100mm相当という具合に、35mm判換算の画角が順番に切り替わるようになります。

さらに前モデルになかった「リングのズーム機能」を「ステップ」に設定。
コントロールリングを回すと、ステップズームになります。

 このときズームレバー(シャッターボタン周囲にあるレバー)でのズーミングは、ステップではなくシーケンシャルなズーム、つまり一般的なズームになります。RX100 IIの「リングのズーム機能」メニューでは「スタンダード」と呼ばれているタイプのズームです。

 これはなかなか使い勝手が良く、中景から遠景のスナップはステップズーム、近距離でマクロ的な撮影をする場合はシーケンシャルズームというように、使い分けることができます。

 下のサンプルは、ステップズームを使っています。いずれも三脚を使ってカメラを固定しているので、画角の違いがわかると思います。

  • サムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
28mm相当
35mm相当
50mm相当
70mm相当
100mm相当
28mm相当
35mm相当
50mm相当
70mm相当
100mm相当

 欲をいえば、ズームレバーでのズーミングをステップ、またはシーケンシャルのどちらにするか選べられれば良かったと思います。例えばAFモードをDMFやMFにすると、ステップズームは使えなくなります。コントロールリングにフォーカス機能が強制的に割り当てられるためですね。ズームレバーにステップズームを割り当てられるなら、こうした事態を回避できるのではないでしょうか(シーケンシャルズームの併用は諦めなければなりませんが)。

 また、電源を投入するたびに、RX100 IIは広角端の28mm相当の状態で起動します。「常に35mm相当で使いたい」という人は前モデルRX100と同じように、MRに登録しておくのがよいでしょう。

 以下おまけになりますが、RX100 IIの最短距離について。最短撮影距離は広角端で約5cm、望遠端で約55cmとなっていて、これはRX100も同じ。コンパクトデジタルカメラのズームレンズにありがちな、少しズームしただけで最短撮影距離がぐっと伸びるタイプです。

 今回試してみたのですが、特に50mm相当で撮影倍率が低くなります。

 下のサンプルは最短撮影距離付近で撮ったものですが、手持ちで撮影しているため、若干手ブレしている恐れがあります。すみませんが画質の検証用というより、最大撮影倍率の違いを見る程度のサンプルとして利用いただければと思います。

28mm相当
35mm相当
50mm相当
70mm相当
100mm相当

 また、50mm相当周辺の中間画角は、広角端や望遠端より画質が少し落ちます(これはRX100も同じ)。

 ステップズームでの撮影は、単焦点レンズを使っているようなフィーリングが特徴でしょう。誰しも好きな焦点距離があると思いますが、標準レンズ(焦点距離50mm)が好きな人は、RX100 II/RX100において、ちょっと不当に扱われている気がするかも知れませんね。

(本誌:折本幸治)