ガードフォースジャパンから発売されているショルダータイプのカメラバッグ バンガード「ヘラルダー38」にリミテッドエディションモデルが8月21日に追加された。
ヘラルダー38は2011年に発売されたオリジナルのブラックモデルに加え、2014年には鉄道写真家の中井精也氏とのコラボレーションモデルが数量限定で発売された経緯がある。今回のリミテッドエディションモデルも数量限定の製品となる。価格は税別4万円だ。
カメラバッグらしからぬカメラバッグ
ヘラルダー38はショルダータイプとしては大容量のカメラバッグだ。レンズ交換式デジタルカメラのボディ1~2台に交換レンズ数本にクリップオンストロボなどアクセサリーを加えても十分に収納出来る容量をもつ。それでいて外観はあまりカメラバッグっぽくないのが特徴だ。
高価な機材を収納するカメラバッグは、時として盗難の対象となることもあり、それを避けたいと思うカメラマンも少なくない。また街中での撮影や式典撮影などあらたまったシーンでの携行においても必要以上に目立たずに済むという側面もある。
限定モデルにはネイビーとベージュの2色が用意されている。オリジナルのブラックモデルはどちらかというとビジネスモデル風なイメージが強い製品だが、このネイビーとベージュのモデルはカジュアルなイメージだ 限定モデルはオリジナルモデルと外装の生地が異なる。オリジナル生地に比べ柔らかく手触りも優しく感じられる。また蓋などの周縁部や手持ちハンドルなどには茶色の人工皮革が使用されておりデザイン的にもワンポイントとなっている ショルダーベルトやファスナー金具等にはアンティーク調のものを採用 今回の撮影に携行したカメラ機材。ヘラルダー38にはこれだけの量の機材を収納可能 バッグのインナーはしっかりした厚みのクッション素材。仕切りも取り外しできる面テープでレイアウトも自在 ヘラルダー38にはA4クラスのノートPCを収納するためのケースも付いており、バッグ内にカメラ機材と共に収納することができる バッテリーやリモートケーブルスイッチなど小物を収納するのに便利なポーチが付属 蓋の内側にはメモリーカードポケットが用意されている 機材を全て収納したうえでヘラルダー38を斜め掛け。それなりにボリューム感はあるが無理やり詰め込んだ風には見えない ショルダーベルトは幅広でしっかりとしたもの。厚手の肩当ては身体のラインにフィットするようにラウンド形状となっている ショルダーベルトに装着するスタビライザーが付属。腰部に固定することでバッグが必要以上に揺れることを抑制する バッグの蓋はファスナーとバックルの二重ロック構造。バッグをしっかりと閉めたいときにはファスナーとバックルを閉じ、一時的に閉めたいときはバックルのみでロックするといった使い分けができる 蓋の上部には大きく開くファスナーが取り付けられており、蓋を閉めたままでも開口部より機材を出し入れすることもできる バッグ正面向かって右側には大型のサイドポケットが用意されている。LEDライトなどの小物や500mlのペットボトルなどが入れられる。なおオリジナルモデルでは黒いネオプレーン生地であった バッグには手持ち用のハンドルが付いているので、ちょっと持ち上げたいときなどに便利。また背面にはファスナー付きの大きなポケットがあり中には専用のレインカバーが収納されている。ベルトはトローリーバッグに差込むためのもの 専用レインカバーを装着したところ。レインカバーにはショルダーベルトの装着金具を通す切れ目もあるので、取り付けた状態でもレインカバーがクシャクシャしない。自然な見た目で使える 底部にはオリジナルモデルにはなかった底足が設けられた 三脚ホルダーはハンモック状で普段はバッグの外装内にしまわれている。トラベル三脚などの小型三脚を取付けるのにちょうど良い まとめ
ヘラルダー38リミテッドエディションモデルは、オリジナルモデルとはひと味ちがった趣に仕上がった製品だ。また同時に、これまでユーザーから上がってきた要望も取り入れることで機能向上も計られている。モデルサイクルが短いカメラ業界のなかで、このようにデザインを新たにして同一スタイルの製品を発売するという方法は面白い。
もちろん基本性能がしっかりしている製品であるからこそのロングセラーであることは間違いない。バンガードブランドのカメラバッグとして、定番製品として根付くためにも限定生産ではなく通常生産のカラーバリエーションとしても良いのではないかと思える。
(制作協力:株式会社ガードフォースジャパン)