フォトアプリガイド
クラウド・フォトフレームEX.Net(Android)
とにかく多機能! しかもクラウド対応のフォトフレームアプリ
Reported by 飯塚直(2013/11/26 07:50)
余ったスマホやタブレットをフォトフレーム化するというのは昨今よく聞く話。今回紹介する「クラウド・フォトフレームEX.Net(スライドショー)」もそうしたアプリのひとつだが、表示する元画像の場所が複数用意されているという特徴がある。つまりは、アプリ名にも入っている“クラウド”だ。
試用バージョンは「5.11」。価格は200円(※通常300円、500ダウンロード達成までは限定価格200円)。
「クラウド・フォトフレームEX.Net(スライドショー)」を起動すると、まず設定画面が表示される。
設定画面はタブで区切られており、左右のフリックによって切り替えられるが、まずはメインとなる「ホーム」を確認しておこう。「ホーム」では、画像の保存先や音楽ファイルの保存先を細かく指定できる。
本アプリでは、画像再生時に音楽を流すことができる。つまり、音楽再生機能付きフォトフレームにできるというわけ。とりあえずは、「画像ファイルの保存先」をタップして、画像が保存されている場所を選ぼう。
多くのフォトフレームアプリと同様に、内蔵ストレージや外部メディア(装着したmicroSDXC/SDHC/SDカード)を指定できるほか、「Dropbox」「Google Drive」「Google+(Picasa)」などを保存先として指定可能だ。
試験的ではあるが、指定したキーワードによる「Bing検索」(Bing画像検索)も利用可能。目立つ不具合は見当たらなかったが、いまのところはおまけ程度に考えていた方が良いかもしれない。
再生したい音楽データ(mp3)が保存された「フォルダ」あるいは「曲」自体を指定したら準備は完了だ。もちろん、音を鳴らしたくなければ指定する必要はない。
設定画面の下部にある「スライドショー」をタップすると、指定した場所から画像データを読み込みスライドショーが開始される。
ちなみに、画面のタップで「一時停止/再開」、左フリックで「次の画像」、右フリックで「前の画像」、ピンチインで「縮小」、ピンチアウトで「拡大」となる。
横位置での表示にももちろん対応する。画像の縦・横位置については、Exif情報を読み込み、自動で変更されるようになっている。
スライドショー再生の画面をタップして一時停止し、画面右上の「画像リスト」スイッチをオンにすると、表示される画像の一覧(サムネイルとファイル名、撮影日)が確認できる。
ここで表示されたサムネイル部をタップすると、画像データが再生される。表示したい画像がある場合は、左右のフリックで一枚一枚切り替えるよりも、直接タップして再生するほうが楽だ。本アプリの基本的な使い方は以上で終わり。実にシンプルで使いやすい。
ここからが“+α”部分。設定画面を表示し、左右のフリックによってタブを「ホーム」から「画像効果の設定」に切り替えよう。パン/ズームやスクロールといった効果部分の指定が行なえる。
さらにタブを切り替えて「情報パネルの設定」では、画像と一緒に表示される情報について設定できる。ここで設定できるのが、「バッテリー残量の表示」や「デジタル/アナログ時計」、「カレンダー」など。
「天気の設定」では、現在地あるいは指定した場所の天気情報を指定できる。気温なども合わせて表示できるのもポイントだ。
「スライドショーの設定」タブでは、「BGMシャッフル」や「画像切り替え間隔」などが設定できる。
特に「画像切り替え間隔」は重要だ。1〜60の間で値を指定でき、「分」あるいは「秒」という2つの単位を設定できる。
「起動オプション(共通設定)」タブでは、タイマー起動/終了を含む起動設定が行なえる。
「充電開始スタート」をオンにしておけば、充電に合わせてスライドショーを開始させることが可能。充電スタンドなどに対応していれば、スタンドにはめるだけでスライドショーが開始されるといった具合だ。端末を選ぶが、とても便利な機能だと思う。
「その他」タブの「設定の登録」を利用すると、今までに設定した内容をプリセットとして登録しておける。複数登録しておけるので、自宅用、会社用などシーンに合わせた内容を登録しておきたい。
ちなみに起動オプションを利用しない(あるいは手軽にスライドショーを開始したい)なら、ウィジェットを設定しておくと便利だ。下の画像がホーム画面にウィジェットとして置いた状態。
天気予報や時間などを表示させてみたところ。表示サイズや位置などの変更には対応していない。基本的に画面左側に各種情報は表示される。
表示設定になっていても、「表示」スイッチをオフにすれば、情報を閉じることはできる。再度表示するには、画面左上の「i」アイコンをタップするだけでよい。
ちなみに縦位置にするとこのように約半分が隠れてしまう。せめて位置を上部あるいは下部に調節できればよかったのに。少々残念だ。
「クラウド・フォトフレームEX.Net(スライドショー)」は、フォトフレームアプリに“あったらいいな”といえる機能が一通り揃っている印象だ。あえてよくをいえば、対応するクラウドサービスの充実や画像検索対象をBing以外にも選べたりできるとさらによいのだが。スライドショー(アニメーション)のパターンも複数選べると嬉しい。
ともあれ、ベースとなる機能は要所をおさえており、満足できるレベルだ。「充電開始スタート」のおかげで、常用スマホorタブレットでも手軽に扱えるというのも◎だろう。