フォトアプリガイド

Camera FV-5(Android)

標準アプリの置き換えに。カメラユーザーのための多機能アプリ

 デジタル一眼レフカメラなど本格的なカメラを使っているユーザーにとって、スマートフォンのカメラ機能は、ごくシンプル(機能が少ない)なものだと感じるだろう。つまり、標準カメラアプリでは物足りないわけだ。

 そんなユーザーにオススメしたいのが、今回紹介する「Camera FV-5」だ。特徴はなんといっても、露出やISO、測光、フォーカスといった基本機能にアクセスしやすく配置されている点である。機能も充実しており、本アプリを導入することで、ちょっとしたコンパクトデジタルカメラ同様の機能をアドオンできる。

 試用バージョンは1.44。320円でダウンロードした。

「Camera FV-5」を起動したところ。主要機能へはすぐにアクセスできる

 機能としては特段珍しいものはない。あえていうなら、カメラユーザーが当たり前に使っている機能が、当たり前のように配置されている。本アプリは、いわゆる多機能(高性能)カメラアプリに属するが、そういったアプリの多くは、機能の多さだけが目立ち、各機能を利用するためには数回タップしなければならないなど、すぐさまアクセスできると評価できるものは少ない。そういった意味では、機能とアクセス性のバランスがとてもよいといえる。

 なお、基本となる「ホワイトバランス」「フォーカス」「測光」「ISO」「露出」という5種は、画面下部に並んでいる。

ホワイトバランスは、オートのほか、曇りや晴天、蛍光灯などが用意されている。色温度を視覚的に判断するためのグラデーションバーがわかりやすい
フォーカスモードは、AF、フォーカスロックのほか、マクロや顔認識などを搭載
測光モードは、分割測光、中央重点測光、スポット測光という基本的な3種
ISO感度は、最小値ISO50〜最大値3200の7段階+AUTO。かなり細かく設定できる
露出設定は、EVアイコンをタップして設定できるが、現在の設定は撮影画面の右下にあるメーターでも確認できる

 画面左側には、「プログラムモード」「メニュー」「フラッシュ」などが並ぶ。「プログラムモード」は、初期設定の「P」のままでも十分だが、シャッター優先モードである「S」にすることで、シャッタースピードをプリセットまたはカスタム(0.1〜999.9秒)で設定できる。

撮影モードは「P」と「S」の2種を搭載
シャッター速度優先モード(S)では、「1秒」「2秒」「5秒」というプリセットのほか、0.1〜999.9秒の範囲で設定できるカスタムが用意されている

「MENU」をタップすると、「ブラケット」(BRK)、「インターバル」(INT)、「セルフタイマー」、「手ブレ補正」、「連写」が設定できる。

 ブラケットやインターバルが、アプリで搭載されているのは珍しい。中でもインターバルは、スマートフォンを固定することが前提となる。それだけに、スマートフォンを使って本格的な撮影を行ないたい人向けのアプリともいえるのだろう。

「MENU」からは、「BRK」「INT」「セルフタイマー」「手ブレ補正」「連写」の5機能が利用できる
フラッシュは、強制発光、発光停止だけなく「スローシンクロ」も利用できる

「Camera FV-5」の撮影モードは、画面上部に、絞りやシャッター速度、ISO感度などが表示されていることからもわかるように、デジタル一眼レフカメラのファインダー内を再現しているようだ。多機能だけどシンプルに。それでいて、スマートフォンで本格的な撮影に臨みたいというユーザーが満足できるだけの機能を備えた。

 流行のフィルター効果などは搭載されていないが、純粋にカメラ機能だけを強化したいなら、本アプリはカメラアプリの中でも最右翼といってもよい。使い勝手もよく、そういった意味では初心者でも安心して利用できるだろう。

 なお、機能制限のかかった無料版「Camera FV-5 Lite」も用意されている。雰囲気を確かめたいなら、まずはこちらを試してみるとよいだろう。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。