写真展

大竹省二写真展「EVERGREEN」

(リコーイメージングスクエア銀座)

©Shoji Ohtake

大竹省二氏の未発表を含めた「花」の作品と「女性」をテーマにした代表作約30点で構成いたします。氏が急逝したのは、まだ記憶に新しい2015年7月。氏がピアノを弾くときのお気に入りの曲がコール・ポーターの“ビギン・ザ・ビギン”だった。オーディオからこの曲が流れると、一緒に口ずさむほど気に入っていた。その歌詞は「ビギンの演奏が始まるとき、音楽の響きに輝いた南国の夜が、永遠に鮮やかで色褪せない想い出が優しく蘇ってくる」といった内容だ。永遠に鮮やかであってほしい「EVERGREEN」とは氏のみならず写真家の共通した願いでもある。花も人も生まれたものはいつか終焉を迎える。それゆえに、その生の一瞬の輝きを残しておきたい。その願いが作品に込められている。

写真展「EVERGREEN」 / リコーイメージングスクエア銀座 / コミュニティ

会場・スケジュールなど

  • ・会場:リコーイメージングスクエア銀座
  • ・住所:東京都中央区銀座5-7-2三愛ドリームセンター8階 A.W.Pギャラリーゾーン
  • ・会期:2016年1月6日水曜日~2016年2月7日日曜日
  • ・時間:11時~19時(最終日16時まで)
  • ・休館:火曜日
  • ・入場:510円・年間パスポート3,600円・ペンタックスリコーファミリークラブ会員は無料(年間パスポート発行手数料324円が必要)※いずれも税込

作者プロフィール

1920年静岡県生まれ。ニ科会写真部創設に参加、創立会員となる。一般社団法人ニ科会写真部理事長を務める。中学生の頃から月例写真に投稿し、才覚を表す。戦後、GHQ広報部、ライフ東京支局、INP(米国通信社)などを経てフリーランスとして活躍。激動の日本を切り取る。また女性をモチーフにしたファッションやヌード、グラビアを飾るスターの作品を数多く発表。女性写真の第一人者としての地位を確立する。また日本を代表する作家、画家、書家や世界の音楽家を撮影し、名作が多い。個性的な作品を発表し続けて日本の写真界をリードした。さらにテレビや映画のシナリオ、エッセイ、書画など多才な才能を発揮する。レンズやカメラを数多くコレクションする一方、それらが現役であり、特にレンズに関する造詣が深く、カメラ誌にエッセイと作品を連載する。2015年7月に逝去、享年95歳。

(本誌:河野知佳)