写真展

奈良原一高写真展「王国」

(東京国立近代美術館)

奈良原一高《「王国」より沈黙の園》©Narahara Ikko Archives

奈良原一高(1931年生まれ)は、戦後に登場した世代を代表する写真家の一人として知られます。

彼が1958(昭和33)年に発表した「王国」は、北海道の修道院と、和歌山の女性刑務所という、それぞれ外部と隔絶された空間に生きる人間存在を見つめた作品です。

ほぼ無名の新人の個展としては例外的な反響を呼び、鮮やかなデビューとなった1956年の個展「人間の土地」に続いて、極限状況を生きる人間というテーマを深化させた本作は、日本写真批評家協会賞新人賞を受賞するなど、奈良原の評価を確立するものでした。

今回の展覧会は、2010(平成22)年度に株式会社ニコンより寄贈を受けたプリント全87点により、この初期の代表作「王国」を紹介するものです。

(写真展情報より)

奈良原一高《「王国」より沈黙の園》©Narahara Ikko Archives
奈良原一高《「王国」より壁の中》©Narahara Ikko Archives
奈良原一高《「王国」より沈黙の園》©Narahara Ikko Archives

  • ・会場:東京国立近代美術館2階ギャラリー4
  • ・住所:千代田区北の丸公園3-1
  • ・会期:2014年11月18日火曜日~2015年3月1日日曜日
  • ・時間:10時~17時(金曜日は10時~20時)
  • ・休館:月曜日(11月24日、2015年1月12日は開館)、11月25日火曜日、年末年始(12月28日日曜日~2015年1月1日木曜日)、1月13日火曜日
  • ・料金:一般 430円、大学生 130円

(本誌:河野知佳)