写真展

渡辺眸写真展「1968 新宿」

(ニコンサロン)

作者が当時、新宿を愛する編集者にはじめて連れていかれたのは、新宿御苑近くのちどり街にあったユニコンという酒場だった。近くにはモダンジャズを聞かせるビザール、木馬、ピットイン、DIG、DUG等があった。DUGはいまでも健在である。花園神社境内での唐十郎の紅テント、ゴールデン街で女装した美しい人に出会い、グリーンハウスの風天たち。アンダーグランドという言葉に出会ったのもこの頃。下北沢でも吉祥寺でもない新宿が文化だった。

作者が新宿の坩堝に嵌っていた日々が続くある夜中、新宿周辺が群衆で大混乱になっているのに遭遇した。「10.21国際反戦デー」のデモだった。情報として知っていただけのベトナム戦争を、もみくちゃにされながらも、作者は全身で体験したのだった。
これらの写真群は1967年からボチボチ撮り始め、広場が通路になって、メディアでフォークゲリラと呼ばれた1969年の新宿西口までだが、その中でも1968年に撮ったフィルムが最も多かった。モノクロ45点。

(写真展情報より)

  • ・会場:新宿ニコンサロン
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • ・会期:2014年8月26日火曜日~2014年9月8日月曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

  • ・会場:大阪ニコンサロン
  • ・住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2014年10月23日木曜日~2014年10月29日水曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

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