写真展

齋藤正明写真展「天に近づくところ」

(ニコンサロンbis大阪)

1549年にフランシスコ・ザビエルによってもたらされたキリスト教は、はじめは広く受け入れられたが、1613年に江戸幕府によって禁教令が発せられ、弾圧迫害により数多くのキリシタンが殉教した。

弾圧迫害を受けたキリシタンの人びとは、九州西部、長崎外海地方や五島列島へ逃れて行った。

1873(明治6)年に禁教令が廃止となり、長い苦難の時代を耐え、再び信じることの喜びを取り戻した人びとは、乏しい資材を投じて、祈りの拠りどころ、天主堂(カトリック教会の聖堂)を各地に建立していった。

長崎、熊本など九州各地をはじめ、西日本に天主堂が数多く存在しているのは、そのようなキリシタンの人びとの、苦難の歴史が背景にある。

天主堂の静かな佇まいからは、自らの内面と真摯に向かい合い、天に祈る人びとの気配を感じ取ることができる。

本展では、長崎を中心に西日本各地の天主堂とその周辺を9年間にわたって撮影した静かな祈りの世界を、モノクロームマットプリントで展示する。モノクロ55点。

(写真展情報より)

  • ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2013年10月31日木曜日~2013年11月6日水曜日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

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