写真展

高橋定昭写真展「炭鉱(やま)を忘れない」

(ニコンサロン)

2013年から15年まで、夕張、三笠、岩見沢、栗山で撮影した作品を展示する。

28年前に炭鉱を閉山した街には、今なお昭和の面影も残っており、トタン板の建物・木造の建物など、静寂な中にも格好の撮影ポイントが多々あり作者は感動を覚えた。

最盛期には大小24の炭鉱があり、人口約12万人の暮らしで栄え、「炭都」と呼ばれていた。しかしながら時の変化にあらがうことができず相次ぎ閉山。住民も街を離れ、建物は廃墟となってしまった。

作者の亡父も若いころ、他の炭鉱ではあったが従事していた。

そのようなことを思い出し、炭鉱に携わった人々の様子や夕張の人々の苦労を想像しつつ、レンズを通して『炭鉱(やま)を忘れない』という気持ちを残したく思い、撮影したのが今回の作品である。

作者はその思いをまとめ、『昭和の建物』として具現化した。家と家との間に自分の心があるかのように、作者は古い建物に思いを寄せている。そこを汲み取ってご覧いただくことを作者は願っている。

記録に残したい『炭鉱(やま)を忘れない』がまだまだある。今後もそんな思いに繋がる写真を撮り続けたいと作者は思っている。

ニコンサロン bis 新宿 2016年8月 - 写真展 - ニコンサロン

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ニコンサロンbis新宿
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • ・会期:2016年8月9日(火)~8月15日(月)
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1948年北海道歌志内市生まれ。ニッコールクラブ池袋支部(写団 櫂)、日本リアリズム写真集団、全日本写真連盟に所属。