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ニコン、フリーアングル液晶+Wi-Fi/GPS内蔵の一眼レフ「D5300」
ローパスレスの新センサー。“EXPEED 4”を初搭載
Reported by 本誌:折本幸治(2013/10/17 13:14)
株式会社ニコンイメージングジャパンは、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ「D5300」を11月中旬に発売する。
価格はオープン。店頭予想価格はボディ単体で9万円前後。レンズキットが13万円前後。レンズキットには高倍率ズームレンズの「AF-S DX NIKKOR 18-140mm F3.5-5.6 G ED VR」が付属する。
カラーバリエーションは、ブラック、レッド、グレー。D5200にあったブロンズがグレーに置き換わったかたちだ。ただし、ボディ単体はブラックのみとなる。
2012年12月に発売された「D5200」の後継モデル。小型軽量ボディのAPS-Cサイズ相当のDXフォーマット機で、引き続きニコンデジタル一眼レフカメラで唯一、バリアングル液晶モニターを搭載する(D5200はしばらく併売するとのこと)。
D5300では、新たに新開発のCMOSセンサーと映像エンジンEXPEED 4を搭載。また、ニコンのデジタル一眼レフカメラとして初めて、Wi-Fi機能とGPS機能の両方を本体に搭載した。光学ファインダーの視野率も向上している。
撮像素子は有効2,416万画素のCMOSセンサーで、光学ローパスフィルターレス仕様。D5200の撮像素子は有効2,410万画素で、光学ローパスフィルター装備だった。
また、常用感度がD5200のISO100〜6400に対し、ISO100〜12800に強化された。拡張感度として、ISO25600相当への増感も可能。
撮像素子表面のゴミを低減するイメージセンサークリーニング、エアフローコントロールシステムも引き続き採用する。
高感度画質の向上は、ニコンデジタル一眼レフカメラで初めて搭載された、映像エンジンEXPEED 4によるところも大きい。高感度に加えて解像感も向上したという。
ファインダーはペンタミラー式で、視野率約95%(上下左右とも)、倍率約0.82倍。D5200は倍率約0.78倍だった(いずれも50mm F1.4使用)。わずかとはいえ、ファインダー倍率が向上したのはうれしい。ちなみに、上位機種「D7100」のファインダーは、視野率約100%、倍率約0.94倍となっている。
Wi-Fi機能とGPS機能が内蔵されたのもトピック。これまでのニコンデジタル一眼レフカメラでは、外付けのオプションを用意する必要があった。例えばD5200でWi-Fi機能を利用するには、ワイヤレスモバイルアダプターWU-1a、GPS機能ならGPSユニットGP-1またはGP-1Aが必要だった。
バッテリーも新型のEN-EL14aになっている。撮影コマ数は500から600に向上した。なお、D5200のEN-EL14はD5300でも使用可能。逆にD5300のEN-EL14aは、D5200で使用できない。
【追記】EN-EL14を使用するD5200、D5100、D3200、D3100、COOLPIX P7700については、11月中旬にEN-EL14aを使用可能にするファームウェアが公開される。COOLPIX P7800はすでに対応済み。
液晶モニターも変更された。D5200では3型約92万ドットだったが、D5300では3.2型約104万ドットにスペックアップした。引き続き、横開きのバリアングル式を採用。タッチパネルではない。
細かいところでは、オートホワイトバランスの精度向上や、D-ライティングに検出した人物のみを明るくする「人物優先」が加わっている。
その他の主な仕様はD5200を継承する。
シャッター速度は最高1/4,000秒。連写性能は最高約5コマ/秒。
動画記録は最大1,920×1,080/60pに対応。圧縮方式はH.264/MPEG-4 AVC。ステレオマイクを備える。
記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。UHS-Iをサポートする。
ボディには炭素繊維を用いた新素材を採用。カバー構成を箱型の一体的な構造体としたモノコック構造を採用する。
外径寸法は約125×98×76mm、質量は約530g(バッテリー、メモリーカード含む)。D5200から約25g軽くなっている。