ニュース

カメラグランプリ2013大賞に「サイバーショットDSC-RX1」

レンズ賞は「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM」

 カメラ記者クラブは15日、「カメラグランプリ2013」の受賞結果を発表した。

 カメラグランプリは、写真・カメラ雑誌11誌の担当記者の集まりであるカメラ記者クラブが主催し、カメラグランプリ実行員会の運営のもと、選考委員を組織している。カメラ記者クラブのメンバーを始め、加盟雑誌の編集長、外部選考委員、識者、カメラライター、写真家および特別会員のTIPAなど56名が審査に当たった。

カメラグランプリ2013大賞

 「サイバーショットDSC-RX1」(ソニー)が受賞した。

サイバーショットDSC-RX1

選考理由:35mm判フルサイズセンサーと専用設計されたカールツァイス「ゾナーT*」35mm F2単焦点レンズの組み合わせがもたらす高品位な画像と、ソニーらしい大胆かつ先鋭的な商品性、加えて「35mm判フルサイズと高級コンパクトの1年」を象徴する存在として鮮烈な記憶に残るカメラであることを評価し、「カメラグランプリ2013大賞」に決定した。(ニュースリリースから引用。以下同)

 1年間に国内で発売されたスチルカメラの中から最も優れたカメラを1機種選ぶもの。

カメラグランプリ2013 レンズ賞

 「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM」が受賞した。

35mm F1.4 DG HSM

選考理由:高画素の35mm判フルサイズ一眼レフにしっかりと対応した大口径単焦点レンズ。開放から高い描写力と、周辺までしっかりと使える画質を実現。また、価格を抑えながらも、こだわり抜いた硝材や金属パーツの採用や、持つ歓びを与える高品位なデザインも評価に値する。以上を鑑み、「カメラグランプリ2013レンズ賞」に決定した。

 1年間に国内で発売された交換レンズの中から最も優れたレンズを1機種選ぶもの。

カメラグランプリ2013 あなたが選ぶベストカメラ賞

 「D800E」(ニコン)が受賞した。

D800E

 投票者のコメント(一部)。

  • 高画素、高精細、高機能フルフォーマットの先駆的カメラ。しかもアマチュアでも入手可能な価格帯。メーカーの熱意が充分伝わってくる。(72歳・男性)
  • 高い信頼性と使いやすさ。ローパスレスという思い切りの良さ」(53歳・男性)
  • 圧倒的な解像感は今まで体験したことのないものだった。また、高解像度による高感度の弱さも感じられず、非常に優れた機種だと感じた。(37歳・男性)
  • フルサイズでありながらローパスレスを実現した点。老舗メーカーでありながら、高画素ローパスレスという意欲的なカメラに仕上げた点。(25歳・男性)
  • 圧倒的な高精細と高感度の両立。解像度は最上位機種のD4をも凌いでいる。ファインダーやレリーズなどの基本性能や質感も高く、デジタルながら一生ものではないかと感じさせるカメラ。(22歳・男性)
  • 圧倒的な解像度。これまでのデジタル一眼レフカメラから、一世代抜け出た一台。(30歳・男性)
  • 3630万画素とローパスフィルターの無効化の圧倒的な解像度は、現行35mm判デジタル一眼レフで最高。それを比較的手の届きやすい価格で供給しており、今年のベストカメラとしてふさわしい1台である。(42歳・男性)
  • デジカメがムービーカメラでは到達できない地平へ、1歩踏み出した機種。(45歳・男性)
  • フルサイズデジタル一眼レフローパスフィルターキャンセル機構を搭載し、高画素ながらも高感度と高画質を両立。さらに高画素だけではなく、マルチパーパスに使える名機。(20歳・男性)
  • 3630万画素の衝撃をうけた。ローパスフィルターをキャンセルという発想は革新的。(30歳・男性)

 カメラグランプリ25周年(2008年)を記念して設けられた賞で、Webサイトからの一般投票で選出される。

カメラグランプリ2013 カメラ記者クラブ賞

 「EOS 6D」(キヤノン)と「DP1 Merrill」(シグマ)、「DP2 Merrill」(同)、「DP3 Merrill」(同)が受賞した。

EOS 6D
DP1 Merrill
DP2 Merrill
DP3 Merrill

選考理由(EOS 6D):「フルサイズ元年」となった2012年、多くの写真ファンに35mm判フルサイズカメラへの門戸を低価格で開いたカメラとして選出。同時に、軽量コンパクトなボディや、Wi-Fi機能を内蔵するなどの先進の機能を盛り込んだ点を評価し、「カメラグランプリ2013記者クラブ賞」に決定した。

選考理由(DP Merrill):同社のフラッグシップ・デジタル一眼レフ機、SD1 MerrillのFOVEON X3センサー(約4600万画素相当)をコンパクトなボディに搭載、各機とも専用設計のレンズとの組み合わせにより、中判カメラに匹敵するかのような高精細画質を実現した。いわゆる「高級コンパクト」が各社から数多く登場した年であったが、焦点距離の違う3つの単焦点レンズによる画角ごとの最適化と画質の追求という、他社に類を見ない孤高の命題に挑んだ点を評価し、“シリーズ”として「カメラグランプリ2013記者クラブ賞」に決定した。

 大賞を受賞したカメラを除くすべてのカメラ、写真製品、写真機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に優れたカメラを選ぶもの。

(本誌:武石修)