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シグマ、世界初の「クリアガラスセラミック」採用の保護フィルター

ガラス素材メーカーが開発 強度は従来比10倍以上

シグマは、ガラス素材メーカーであるオハラが開発した「クリアガラスセラミック」を採用したレンズ用保護フィルター「SIGMA WR CERAMIC PROTECTER」を2016年1月22日に発売する。

対応サイズと価格(税別)は以下の通り。

  • 67mm(1万5,000円)
  • 72mm(1万6,500円)
  • 77mm(1万8,000円)
  • 82mm(2万1,000円)
  • 86mm(3万円)
  • 95mm(3万8,000円)
  • 105mm(4万8,000円)

クリアガラスセラミックとは、航空・宇宙産業などで用いられている高強度素材「ガラスセラミック(結晶化ガラス)」を、光学機器に使用できるレベルまで透過率を高めた新素材で、素材の開発にあたり、協力関係にあるオハラが新開発した結晶化ガラスを採用している。

一般的な高強度保護フィルターに用いられる化学強化ガラスは、表面だけが強化されるのに対し、クリアガラスセラミックは素材内部まで均一に強化されているのが特徴。これにより、化学強化ガラスを上回る強度、サファイアクリスタルガラス以上の柔軟性を兼ね備え、レンズ用の保護フィルターにとって理想的な性質を持ち合わせているという。

キズが入った場合にヒビが広がりにくいという特性を備え、ガラスが飛散する可能性を低減できるのもポイント。

さらに、ダイヤモンド製の試験片を素材に押しつけ、生じる圧痕の面積の大小により素材の硬さを測定する「ビッカース硬さ(HV)」において、同じ厚さの化学強化ガラスと比べ3倍以上の硬度(HV700)を達成。一般的な保護フィルターと比べて10倍以上の強度があり、破壊の原因となる傷付きを防止する。

また、強度のある素材であるため、従来製品よりもガラス厚で最大50%の薄型化、最大30%の軽量化を実現した。

同社によると、シグマレンズの全ラインナップにて対応を検証済みであり、十分な周辺光量を確保しているという。さらに、シグマの交換レンズを全数検査する独自のMTF設定器「A1」(Aizu 1)、4,600万画素のFoveonダイレクトイメージセンサーによるMTF検査をパスするクオリティで製造されている。

従来のマルチコートと比べ、10倍以上の耐スクラッチ性能を実現し、撥水・防汚性に優れ、可視光域の反射率0.24%を達成したWRコートを施しているのも特徴のひとつ。

従来のケースに採用された素材よりも柔軟性と強度を増した、特殊なアクリル樹脂を採用したフィルターケースも付属する。

なお、67〜82mmまでは薄枠のワイドタイプ仕様。86〜105mmは通常タイプとなる。

SIGMA WR CERAMIC PROTECTER 67mm(薄枠ワイドタイプ仕様)
SIGMA WR CERAMIC PROTECTER 105mm(通常タイプ)

クリアガラスセラミックスについては、オハラもニュースリリースを出している。

飯塚直