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RAW転送に対応した「Eyefi Mobi Pro」が国内発売

シグマが対応表明 Eyefiクラウドに新機能も

左からアイファイジャパン株式会社代表取締役の田中大祐氏、Eye-Fi Inc CEOのMatt DiMaria氏

アイファイジャパンは、無線LAN内蔵SDHCメモリーカード「Eyefi Mobi Pro」(アイファイ モビプロ)を3月27日に発売する。容量は32GB。店頭予想価格は税込9,980円前後の見込み。

スマートデバイスとの連携に特化したEyefi Mobiカードの上位版として、RAW画像転送やWi-Fiルーター経由の高速転送に対応したモデル。SDカードとしての仕様は、SDスピードクラスClass 10、最高読み出し20MB/秒、最高書き込み23MB/秒。

RAW転送に対応したことで、RAW+JPEGで撮影した画像を「屋外でのスマホ転送はデータの軽いJPEGだけ受信」「家に戻ったらホームネットワーク内のパソコンにRAWも転送」といった運用などが可能になる。

また、カメラの再生画面でプロテクト操作を行なった画像のみ転送する「選択転送」が可能になった。Mobi以前のEyefiカードでも利用できた挙動で、選択した画像の転送が終わると、Eyefiカードは電波を発しない省電力モードに移行する。

シグマがEyefi対応。オリンパス連携も詳細発表

3月25日に行われた発表会では、Eye-Fi IncのCEO、Matt DiMaria氏が新製品・新サービスについて紹介した。

Eye-Fi IncのCEO、Matt DiMaria氏

Eyefiには「写真愛好家のよき相棒になる」というビジョンがあり、ユーザーの使うどんなカメラにも対応し、デバイスを問わずに全ての写真を扱えるソリューションとして提供したいと語った。

フォトグラファーの相棒になるというEyefiのビジョン

現在では多くのメーカーのカメラがEyefiに対応しており、現在では約400の機種にEyefi連携機能が搭載されている点をアピールした。

また同日、そうした「Eyefi connectedプログラム」に新しくシグマが加わったことを発表。“愛好家の中で確固たるブランドを築いている”シグマがプログラムに参加することを嬉しく思うと語った。なお、具体的なEyefi対応の内容については、後日シグマから発表があるとのこと。

対応メーカーにシグマが加わった

1月に発表したオリンパスイメージングとのパートナーシップについても説明。Wi-Fi内蔵カメラからEyefiカードを介さずEyefi Mobiアプリに画像転送が可能になるほか、オリンパス製カメラの撮影画像がクラウドに上がると、Exifを認識してEyefiクラウドのメンバーシップが無料で30日分延長される。加えて、メンバーシップを継続する場合は料金が30%引きになる。

オリンパスのEyefiパートナーシップ
DigiBookを例に、APIを使った連携についても紹介した

Eyefiクラウドの機能向上

新製品の「Eyefi Mobi Pro」の登場にあわせ、新しいモバイルアプリも提供する。Eyefiクラウドに保存された全コレクションの閲覧・編集・共有ができるアプリで、撮影画像のExifデータを参照したり、画像を2枚横並びで比較することも可能になった。

新アプリの概要

WindowsおよびMac用の新ソフトも開発し、Mobi Proカードで利用できる選択転送機能の挙動設定や、パソコン内画像のアップロード設定、クラウド画像のダウンロード設定などを管理する機能も備える。

自動アップロードに関する設定などを行なえるPCソフトも用意

Eyefiクラウドは2014年にサービスを開始。年間5,000円のメンバーシップに登録すれば容量無制限で利用可能。過去の写真も含めて管理可能で、アップロード容量が大きくなっても料金がアップしない“ワンプライス”であることを強調した。

RAWデータはMobi Proカードで撮影・転送したものに限ってクラウドに上がり、Eyefiクラウドのアカウントが残っている限りは保存するという。

なお、実勢9,980円のEyefi Mobi Proカードには、5,000円相当となるEyefiクラウドのメンバーシップ1年分が付く。メンバーシップが切れるとクラウド上の画像にアクセスできなくなるが、画像そのものはしばらく(現状は期間未定)残り、メンバーシップを更新すれば再びアクセスできるようになるという。

Eyefi Mobi Proカード

クラウドには、新機能の「スマートビュー」と「スマートタグ」(4月後半リリース予定)を搭載。スマートビューは、画像検索の条件を保存し、それをもとに新規ビューを作る機能。

スマートビューの概要

スマートタグは、“写真を見るのは好きでも、タグ付けが好きなユーザーはいない”との考えに基づき、タグ付け作業を自動化。スタンフォード大学の研究で行われてきた技術を使用している。

仕組みとしては、認識画像を「動物」「イベント」「食べ物」といった大きな10のカテゴリに分け、さらに全部で80のサブカテゴリを用意。クラウドへのアップロード時に自動で画像認識を行い、ひとつもしくは複数のタグを付与する。タグは全言語対応を見込んで80に絞り、ローカライズを予定している。

スマートタグの概要。画像認識で自動タグ付けを行なう。ローカライズを見据えてキーワードを限定した

これにより位置情報、日時、スマートタグの情報でクロス検索が容易になると強調。同社ではより高精度な自動タグ付けを目指すが、パソコンやモバイルアプリ上で手動修正することもできる。

自動でタグ付けを行なった例
各画像の画面で手動のタグ編集もできる

なお、Eyefiクラウドはアップロード画像に一切手を加えない仕組みで、付与されたタグは画像と別のファイルで管理している。Eyefi Mobiアプリなどでは閲覧・編集が可能だが、オリジナル画像をダウンロードした場合は、アップロード前のオリジナルファイルのメタデータがそのまま残る。