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キヤノン、1インチセンサー搭載の高級コンパクト「PowerShot G7X」

24mm相当からの明るい光学4.2倍ズームレンズ

キヤノンは、1インチセンサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「PowerShot G7X」を10月3日に発売する。

価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの価格は税別6万6,800円。

キヤノンの高級コンパクトデジタルカメラ、PowerShot Gシリーズの流れを汲む新製品。2014年3月発売のPowerShot G1Xの下位モデルで、1インチセンサーを搭載しながらも、コンパクトなボディとなっている。一見したところ、Gシリーズというより、PowerShot Sシリーズを思わせるスタイリングだ。

撮像素子は1型約2,020万画素のCMOSセンサー。受光面積は、PowerShot S120が搭載する1/1.7型の約2.7倍になる。高ダイナミックレンジ、低ノイズなどへの効果が期待できる。

映像エンジンはDIGIC 6。感度はISO125〜12800。

搭載レンズは、焦点距離イメージ24-100mm相当(35mm判換算)F1.8-2.8の光学4.2倍ズームレンズ。ライバルと目されるソニーサイバーショットDSC-RX100M3に比べて、同様の開放F値ながら望遠側に強いのが特徴。

レンズ構成は、両面非球面レンズ1枚、片面非球面UAレンズ1枚、片面非球面レンズ1枚、UDレンズ1枚を含む9群11枚。

鏡筒の小型化は新5群ズームレンズと新型インナーフォーカス方式に寄るもので、ズーム時およびAF時の移動量の少ない設計になている。

光学式手ブレ補正機構も搭載。内蔵NDフィルターも備えている。絞りは9枚羽根。

最短撮影距離は広角端5cm、望遠端40cm。

液晶モニターは3型約104万ドットのチルト式。タッチ操作に対応する。自分撮り向けに上方向180度への回転も可能。EVFは非搭載。

ボディ上面には、撮影モードダイヤルと露出補正ダイヤルを組み合わせた2段ダイヤルを装備。アルマイト処理による赤いラインも施されている。

レンズの根元にはコントローラーリングを装備。絞り値、マニュアルフォーカス、ステップズームなどの操作が可能だ。

Wi-Fi/NFC機能、内蔵ストロボ、電子水準器なども利用できる。

動画は1080/60pでの記録が可能。マニュアル露出にも対応している。

外形寸法は103×60.4×40.4mm。質量は約304g(バッテリーおよびメモリーカード含む)、約279g(本体のみ)。

(本誌:折本幸治)