富士フイルム、「ネオパンSS」「ダークレス現像器キット」「レンブラントV」の生産を終了
~黒白用薬品は3割値上げ
富士フイルムは13日、「ネオパンSS」など一部黒白感材の生産を終了すると発表した。また、黒白写真処理薬品の全品種について2012年9月から3割程度の値上げを実施する。
生産を終了することが決まった「ネオパンSS」(24枚撮り) |
生産を終了するのは以下の製品。在庫が無くなり次第販売を終了する。
■ネオパンSS(35mm判、24枚撮り単品)
出荷終了は2012年12月の見込み。36枚撮りはすでに終了しており、同銘柄はすべて終了する。
代替品として「ネオパン100 ACROS」(36枚撮り、単品)を推奨している。
ネオパンSSは、同社が1952年にロールフィルムとして発売した銘柄。翌年に35mm判タイプを発売している。
■ダークレス
出荷終了は2013年3月の見込み。ダークレスは、暗室不要でネオパンSSを自家現像できるシステム。
「ダークレス現像器キット」と「ダークレス現像薬品キット」からなるが、いずれもネオパンSSの生産終了に伴って、終了する。
同社では、ダークレスの代替品は無くネオパンSSの現像については写真店などに依頼して欲しいとしている。
■フジブロマイド レンブラントV G2
出荷終了は2012年9月の見込み。レンブラントVは黒白のバライタ印画紙。
F2号、F3号、G3号はいずれも終了しており、唯一残っていたG2号の生産終了が決まった。ロール品を含む全サイズが含まれる。
バライタ紙としての代替品は同社にはなく、「フジブロバリグレードWP」(多階調印画紙)を代替品に挙げている。
【2012年7月17日】「ネオパンSS」の画像を追加しました。
2012/7/13 19:14