【 2014/11/28 】
【 2014/11/27 】
【 2014/11/26 】
【 2014/11/25 】
【 2014/11/21 】

キヤノン、タッチパネル式バリアングル液晶採用の「EOS Kiss X6i」

〜ライブビューAFが進化。動画のAFもスムーズに

 キヤノンは、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X6i」を6月下旬に発売する。撮像素子面に位相差AF画素を組み込んだ「ハイブリッドCMOS AF」を採用。ライブビューや動画記録の使い勝手を向上した。

 価格はオープン。店頭予想価格は、ボディのみ9万円前後、レンズキット10万円前後、ダブルズームキットおよびSTMレンズキットが13万円前後の見込み。

商品構成 付属レンズ 店頭予想価格
ボディのみ 9万円前後
レンズキット EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II 10万円前後
ダブルズームキット EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II
EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
13万円前後
STMレンズキット EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM 13万円前後

EOS Kiss X6iレンズキット EOS Kiss X6i STMレンズキット

 2011年3月発売の「EOS Kiss X5」に続くEOS Kissシリーズ最新モデル。撮像素子面に位相差AF用の画素を配した「ハイブリッドCMOS AF」を採用するのが特徴。また、EOS DIGITAL初のタッチパネルモデルでもある。

 ユーザーターゲットは、入門者およびファミリー層。引き続き若年層は、下位モデル「EOS Kiss X50」(2011年3月発売)が担当する。EOS Kiss X5は併売される。

 製品名に含まれる「i」は、「Integrate」「Inteligent」を意味するという。

 撮像素子はAPS-Cサイズ相当のCMOSセンサーで、有効画素数はEOS Kiss X5と同様に1,800万。レンズマウントはキヤノンEFマウントで、引き続きEF-Sレンズにも対応する。


ライブビューと動画に適した「ハイブリッドCMOS AF」

 ハイブリッドCMOS AFは、位相差AF用の画素を搭載した新撮像素子により実現。ライブビュー時や動画記録時に作動する。従来のコントラストAFと撮像素子像面位相差AFを併用することで、ライブビューでのAFを高速化したという。特に、STMレンズキットに含まれる「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM」(単体では7万1,400円、6月下旬発売)との組み合わせが有効。

 静止画撮影時における具体的な動作は、撮像素子像面位相差AFがおおよその測距を高速に行ない、その後コントラストAFが合焦まで持って行く。コントラストAFのみで測距するより合焦地点を前後するオーバーランが少なく、効率的な測距が可能になる。

ハイブリッドCMOS AFを実装した有効1,800万画素CMOSセンサー センサーユニット

 また、ライブビューでAIフォーカスとAIサーボが使えるようになった。顔追尾、被写体追尾にも対応する。ライブビューおけるAF方式は、顔認識+追尾優先AF、ライブ多点AF、ライブ1点など。全方式でタッチによるAFフレーム選択が行なえる他、タッチ→合焦→露光を行なう「タッチシャッター」も設定できる。被写体がある程度ピントを外れると、合焦地点の近くまでフォーカス駆動を行なう「コンティニュアス(プリ)AF」も利用可能。

 光学ファインダー使用時は、位相差AFのみが働く。測距点はEOS Kiss X5と同じく9点。ただし全点がクロスセンサーになった。全点クロスセンサーは、エントリークラスで唯一。中央1点はF2.8光束に対応している。なお、EOS Kiss X5は中央のみクロスセンサー、中央1点がF2.8対応。

位相差AFセンサー。全9点がクロス測距になった

 動画記録時にハイブリッドCMOS AFを利用することで、「動画サーボAF」が初めて可能になった。動く被写体にピントを合わせ続けるAFモードで、同時発表の「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM」および「EF 40mm F2.8 STM」で撮影するとより効力を発揮。静音かつスムーズなAF駆動が可能になるという。STMとはステッピングモーターの略。

「動画サーボAF」が使用可能になった。動画記録中に被写体を追い続ける

 動画関連では他にも、内蔵マイクのステレオ化、録音レベル調整の追加といった強化が行なわれている。ビデオスナップのカメラ内編集も今回から可能になった。


連写性能が約5コマ/秒に

 映像エンジンは、EOS Kiss X5のDIGIC 4から、最新のDIGIC 5に進化した。最高感度はISO12800。感度拡張でISO25600相当での撮影が可能。EOS Kiss X5よりそれぞれ1段ずつ高感度になっている。

映像エンジンに最新のDIGIC 5(右)を採用する

 EOS初のタッチパネルは静電容量式を採用。2本指での拡大縮小といったマルチタッチ操作にも対応している。液晶モニターには、タッチパネルの電極を光学弾性体で挟んだ「クリアビュー液晶II」を採用。低反射で明るい外光下でも見やすいという。

ほぼすべてのインターフェイスがタッチパネル操作に対応。場面によってはマルチタッチ操作も行なえる

 連写性能も引き上げられた。EOS Kiss X5は約3.7コマ/秒だったが、EOS Kiss X6iは約5コマ/秒を実現。連写性能を活かし、「手持ち夜景」、「HDR逆光補正」、「マルチショットノイズ低減」といった連写合成系の機能が追加されている。そのうち「手持ち夜景」と「HDR逆光補正」は、モードダイヤルに置かれている。

 シーン自動認識の「シーンインテリジェントオート」も継承。クリエイティブフィルターには「油彩風」と「水彩風」が追加され、計7種類になった。

 メニュー表示言語には、日本語と英語に加え、簡体字中国語が用意される。EOS-1D X、EOS 5D Mark IIIに続く採用。

 外観はEOS Kiss X5とほぼ同じ。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードを使用。UHS-Iもサポートする。GPSレシーバー「GP-E2」にも対応する。

EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STMを装着
EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STMを装着 EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STMを装着

EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIを装着
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIを装着 EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIを装着

バッテリーグリップ「BG-E8」(1万6,000円)を使用可能。EOS Kiss X5とEOS Kiss X4と共用できる GPSレシーバー「GP-E2」(2万5,000円)にも対応する。APS-C機では初

「スピードライト270EX II」(1万7,000円)との組み合わせ例 「スピードライト320EX」(2万5,000円)を装着

主な仕様

製品名 EOS Kiss X6i EOS Kiss X5 EOS Kiss X50
撮像素子サイズ APS-C相当
(約22.3×14.9mm)
APS-C相当
(約22×14.7mm)
有効画素数 約1,800万 約1,220万
感度設定(拡張含む) ISO100〜25600 ISO100〜12800 ISO100〜6400
液晶モニター バリアングル式
ワイド3型
約104万ドット
2.7型
約23万ドット
タッチパネル
ファインダー視野率 約95%
ファインダー倍率 約0.85倍 約0.8倍
アイポイント 約19mm 約21mm
最高シャッター速度 1/4,000秒
連続撮影速度 約5コマ/秒 約3.7コマ/秒 約3コマ/秒
ライブビューAF ハイブリッドCMOS AF コントラストAF
動画圧縮方式 H.264
最大動画記録サイズ 1,920×1,080
(30p/25p/24p)
1,280×720
(30p/25p)
GPS(GP-E2)対応
撮影可能枚数(常温) 約440枚 約700枚
クリエイティブフィルター
約133.1mm 約129.9mm
高さ 約99.8mm 約99.5mm 約99.7mm
奥行 約78.8mm 約79.7mm 約77.9mm
質量 約575g 約570g 約495g

※質量はバッテリー、記録メディアを含む

(本誌:折本幸治)

2012/6/8 14:00