キヤノン、広角24mm・GPS搭載の「PowerShot S100」を国内発売

　キヤノンは、5倍ズームレンズやGPS機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ「PowerShot S100」を12月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万5,000円前後の見込み。本体カラーはブラックとシルバー。

PowerShot S100（ブラック）	PowerShot S100（シルバー）

　2010年8月に発売した「PowerShot S95」の後継機種。海外では9月に発表済み。レンズを28-105mm相当F2-4.9の3.8倍ズームから24-120mm相当F2-5.9の5倍ズームに変更したほか、GPSの搭載により画像へのジオタグ付与および移動ルートの記録が行なえるようになった。1,920×1,080ピクセルのフルHD動画記録も、同シリーズ初の対応。

　同シリーズは2009年10月発売の「PowerShot S90」から1/1.7型有効1,000万画素のCCDセンサーを採用していたが、PowerShot S100では新たに自社製の1/1.7型有効1,210万画素CMOSセンサーを採用した。EOSシリーズで培ったノイズ除去や高速読み出しの技術を最適化したとしている。

　映像エンジンは9月に発売したPowerShot SX40HSから採用する「DIGIC 5」を搭載。ISO1600時のノイズ量は従来機比約1/4といい、従来機のISO400に相当する画質を得られるとしている。オプションには「ノイズリダクションレベル調整」が新しく加わり、レベルを「強」、「標準」、「弱」の3段階から選べるようになった。ISO感度は従来より1段高いISO6400まで選択可能。

新開発の自社製CMOSセンサーを採用	DIGIC 5

　複数の光源がある状況でもエリアごとのホワイトバランス調整を行なえる「マルチエリアホワイトバランス」を利用可能とし、ストロボ撮影時に被写体のホワイトバランスに背景が引っ張られ、色かぶりが起こるといった現象なども解析・最適化するという。

　レンズ鏡胴部のコントローラーリングや、その割り当て機能をカスタマイズするRING FUNC.ボタンを従来機から継承。背面に移動したRING FUNC.ボタンは、ショートカットボタンとしても使用できるようになった。背面には動画記録開始ボタンも新搭載している。

ブラック

シルバー

　また、これまでPowerShot Gシリーズが搭載していた「内蔵NDフィルター」を新たに搭載。光量を1/8に抑える。手ブレ補正機能は、シフトブレにも対応するハイブリッドISを含む「マルチシーンIS」を搭載。シーンに応じたブレ補正を利用できるとしている。

　最高シャッター速度は1/1,600秒から1/2,000秒にアップ。露出補正幅は3段に拡大している。新たにフル画素で9.6コマ/秒（8コマまで）の「ハイスピード連写HQ」を利用可能とした。

　撮影モードには、PowerShot S95と同様に「ノスタルジック」、「ムービーダイジェスト」、「HDR」、「ジオラマ」などを用意した。

内蔵ストロボは従来同様、自動でポップアップする

　液晶モニターは3型約46.1万ドットでPowerShot S95と同じスペック。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。バッテリーはリチウムイオン充電池「NB-5L」でPowerShot S95と異なるが、撮影可能枚数は約200枚で同じ。

　本体サイズはPowerShot S95に比べ高さが1.4mm増えたが、幅は0.9mm、厚さは2.8mm減っている。撮影時の重量は5g増。ストラップの両吊りにも引き続き対応する。

同梱品一式

【2011年11月11日】「本体サイズはPowerShot S95に比べ高さが14mm増えたが、幅は9mm、厚さは2.8mm減っている」との誤記を「本体サイズはPowerShot S95に比べ高さが1.4mm増えたが、幅は0.9mm、厚さは2.8mm減っている」に修正しました。